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羽幌の8110を作る
 改め定山渓8115を仕上げる

モデルワーゲン社公式写真

ず〜〜〜〜っと手付かずだった8100ですが、最近(2004年秋)ワールド工芸さんが
Nの8100を出し、仲間内でその製作記事で盛り上がっているのに刺激を受け、重い
腰を上げました。モジュール製作ばかりしていて鉄に飢えていたこともありますし、北
海道モノに戻りたい欲求も、簡易軌道のモジュールを作ったあたりからムクムクと・・
そんな訳で空っぽになってた頭に8100の資料を詰め直してみました。このタイトルで
羽幌の8110を作るなんて書いていますが、MWのキットと睨めっこすると、改造が大
変です。もう少し、素組みくらいで見える機種の方が・・・そこで定山渓の8115にする
事にしました(笑)                       −2004年12月記
実はこのキットはH君が途中まで作ったのを譲り受けたものです。他の人が作っている
キットというのは解読する難しさがあります。彼が何をどうしようとしていたのか、読まな
くてはなりません。工作手順も人によって違うので自分のペースにする必要もあります。
キットを一から作るほうが楽な気もします。パーツを付けた状態。台枠は歪んでいました。
H君はこうした工作をきっちりするタイプなので、後で何か外的な力がかかったようです。
上回りとテンダーを同時進行で進めます。煙室下の台座をかなり削って車高を少し低くし
ました。これが正解という話でなく、自分のイメージにするのがキットの楽しさだと思って
います。テンダーにはスピーカーとサウンドデコーダーが入るので下準備しておきます。
かなりまとまってきました。このキットは真谷地の8100です。前照灯が煙室扉上部につ
いています。8115は煙室上部なので、灯台座を削り、扉にボルトを埋め前照灯を上に
付ける準備をします。今回は軽便で仲間になった「えふ」さんから教わったLEDでの点灯
を目指します。
ここまで形になりました。キャブ下の元溜タンクが大きすぎますね。駆動は須之内さんの
ギヤを使うので屋根は取り外し出来ますが、どうしても隙間ができます。工夫しなければ
なりません。
完成した車両をバラバラにしてトイレ・マジックリンで洗浄して、「いさみや」の黒染め液を
10倍に薄めたものに筆でなぞりながら馴染ませ、そのまま一晩漬けました。このままで
も、かなりいい感じです。翌日、洗浄して余分な黒染め(カスのように厚くなったもの)を
落とし、プライマーを吹きつけ、半艶の黒を塗りました。
今回の駆動方法は「須之内ギヤ」を使います。このギヤは組み込み方がパズルのように
なっています。組み込み練習をして段取りを決めました。ギヤボックスはキャブから入れて
モーターを下枠から留めて組み込んでいきます。
テンダーに石炭を積み、サウンドのスピーカーを固定しました。下向きで密閉です。集電
もテンダーのみで出来るようにしました。
前照灯にはLEDを入れました。写真がボケましたが、右がレンズ代わりにエポキシを流し
た状態です。
上の写真が使用した配線のコードとコネクターです。赤と黒の極細エナメルはアメリカか
らのネット販売利用です。>こちら  それと皮膜の極細コードはワムさんの商品です。
コネクターは秋葉原のガード下で買いました。割って使います。使い方は下記です。本体
も集電するように簡単に0,2mm青燐銅線を2mm幅洋白板に半田付けして、0,3mm
厚プラ板を介してエポキシ接着剤で固めました。
青の矢印が本体側に付けたメスのコネクターです。黄色の矢印がテンダーから伸びた
ワムのコードに付けたオスです。連結後に挿し込み、集電を有利にします。キャブにコ
ードを集め、天井につけたデコーダーに配線します。前照灯のコードはボイラー内では
なく外を本物と同じく這わせました。
なんとか形になりました。色々
ありましたが、割愛します。ただ
話をひとつ。走行テストの時の
話です。右曲線の時だけ、動輪
が、ある一定の場所でガクガク
とします。第一動輪の六角頭ネ
ジとロッドが干渉してると思い、
頭を削ったり、ロッドを薄くしたり
しましたが、一向に直りません。
どこを見ても当たってるところが
ありません。???思い込みか
らか、目はその辺りにしかいき
ませんでした。少しして動輪のフランジに目がいきました。あちゃ〜一箇所盛り上がって
るではありませんか!つまり、動輪の踏面とフランジの境です。そりゃガクンガクンとな
ります。ここで問題!左右どちらの動輪でしょうか?右に曲がる時に遠心力でレールに
あたる場合のみ起こる現象ですね。こんな事もあるんですね。(答えはこのページの最
初にあります)


答えは左