DCCについて

 あちこちに書いてきましたので、基本的な事は鉄道模型TOPページから入って
参考にしてください。ここでは実践的な工作について書きます。
 
 ■準備するもの・・・・デコーダー(NかZ用)、車両、半田こて
              ハンダ(ペースト入り電気配線用)、ニッパーなど工具。
例で取り上げた車両はIMONのホジ3完成です。雅車両から譲渡されたものです。最初
に車体を取り付けている4本のネジを外します。この車両は集電ブラシにヒゲがそのまま
モーターにハンダ付けされていますので、コテで外します。モーターを外します。錘の上に
両面テープでデコーダーを貼り付けます。写真はデジトラックス社のDZ123です。車両の
左を前進側に決めた場合、右側の集電ブラシにデコーダーの赤コードを適当な長さに切
ってハンダ付けします。左は黒コードです。長さは台車を左右に振って少し余裕がある状
態にします。写真ではモーターを上向きにしましたので左がオレンジ色、右がグレーと逆
になりました。そのままの場合は右がオレンジ、左がグレーです。以上の左右は前進に
対して自分が運転手の視覚とした方向です。話がそれますが、モーターにネジが一本く
っ付いていました。幸い回転に支障はありませんでしたが、いつかブロックされたかもし
れません。残りは青、黄、白のコードです。これはライト用です。青がコモンで白が前進
用、黄が後進用です。車体にライトを付け、箱状に囲みました。
コネクターは基盤用です。車体(ライト)側をオスにします。デコーダー側がメスです。こう
しておくと車体を外してテストするときにショートの不安がありません。黄色と白色には抵
抗を入れ電圧を下げました。
上下のコネクターをつなげて、ネジで留めます。新品のデコーダーなのでアドレス:03を
選びます。ライトのスイッチを入れて点灯を確認、点灯方向と同じ方向に走る事を確認し
ます。

DCC対応ポイントについて

DCC対応ポイントについて多くの方から質問がありました。「とれいん」8月号の木曽の
テーブルレイアウトで書いたからです。上の飯室モジュールのポイントで、もう一度説明
します。ギャップを入れてあるのが、赤い丸の部分です。1と2はヤードの電気を分離す
る為でポイントには関係ありませんが、電気の話として便宜上、番号を説明に使います。
市販のDCC対応ポイントはクロッシング部分が絶縁されていますが、これではHOナロ
ーは止まってしまいます。そこで選択式にする訳です。なら通常のポイントで問題ない
事になります。でも、このポイントのウリはトングレールにも電流がそれぞれ流れていま
す。ショートしません。ですからトングの先端を基板にネジ留めして真ん中を箔を剥がし、
電気的に分離しています。(c)(1)にマイナス電流を流すとします。(d)(2)がプ
ラスです。(a)と(b)のヤード側にも(−)と(+)が流れています。クロッシング以外は電
気が流れています。クロッシングは選択式です。勿論、進入すればショートします。この
部分が問題です。狭くして絶縁すれば市販のDCCポイントです。これが私のHOナロー
用DCCポイントです。16番や12mmやNでは必要ないですね。ですから普通のポイン
トを使う場合は選択式で両ギャップを切って(1−a、2−b)更に電気を供給します。

1    a
       b
         2