おすすめデザート

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 中東で最も有名なお菓子です。
バクラヴァ、バクラワ、バクラバな
どと呼ばれます。各国にあり、材料
も様々です。有名な所はトルコと
レバノンです。どちらもピスタッチオ
が一般的です。北アフリカではアー
モンドが主流になります。パイ生地
に砕いたナッツを挟み、オーブンで
焼いてシロップ漬けしたものです。
(売り切れの際は
       ご容赦くださいませ)
お客様からカルタゴの中東菓子は品切れが多いというお叱りを受けます。本当に申し訳
なく思っております。言い訳ですが、中東菓子は準備、調理が本当に大変です。他の仕
込みの片手間という訳にいかなく、数時間、掛かりっきりになります。一人でやっている
ので限界があります。逆にめぐりあえたらお客様は幸運ですね(おいおいと一人ツッコミ)

バクラヴァの作り方

 カルタゴにご来店出来ない方の為にバクラヴァの作り方をアップします。トルコの
イスタンブール式の作り方です。

       ■材料
●フィロ(ない場合は下記を参考に)
●バター(無塩)        300g 
●ピスタチオ          250g
●シロップ
 (砂糖 500g、水 500ccに大匙1の
 レモン水と蜂蜜を混ぜ、とろみが出るま
 で煮る)冷ましておく

小麦粉・・・250g 卵・・・2個 塩・・・ティスプーン1/4 
水・・・40cc ヨーグルト・・・大匙2
 コンスターチ・・・適量
 
小麦粉をふるいにかけ台などに山盛りする。その真ん中
に卵を落とし、塩、水とヨーグルトを少しずつ
混ぜ合わせ
ていく、季節や湿気によって変わるので様子を見ながら
追加する。場合によっては
まとまらない場合もあるので水
を追加する。目安は耳たぶの固さ。この種を8等分してス
ターチを
まぶす、伸ばす場合もスターチを使うと、うまくいく。
@生地の場合は薄く薄く麺棒で延ばす。透けるくらい。
A大きな鉄板(60×30くらい)に溶かしバターを刷毛で塗り@の生地またはフィロを切っ
 て1枚乗せる。更にバターを塗り2枚目の生地を重ねる。こうして8層作ったら細かくした
 ピスタチオを1/3の量をまんべんなく広げる。
B更にAに生地を重ねバターを塗りを繰り返し、更に8層にしたらピスタチオを広げる。
C生地を更に重ねバターを塗り8層作る。この時点で24層で間に2層、ピスタチオが挟ま
 ってる状態。この生地を冷蔵庫に30分寝かせる。(バターが固まる)フィロの場合は
 素早く作業を進めないと生地がバリバリになる。濡れると剥がれなくなるので注意!
D生地を冷蔵庫から出して上から串で穴をあける(バターがまんべんなく回ってパイ生地
 になるよう)そして一定のサイズに切る(約3〜4cmの菱形)この作業も素早くしないと
 固まったバターが溶けて、形が崩れてしまう。
E180℃のオーブンの下に水を入れたバットを置き、Dを30分以上焼く。キツネ色になる
 まで。途中オーブンを開けないこと。焼き上がった生地に直ぐに冷ましたシロップを満遍な
 くかけ、残りのピスタチオをふりかけ、完成!

■コツ・・・シロップの濃さがポイント。慣れないうちは水飴状態(焦がさない)にしてから
      100cc位のお湯で伸ばす。生地はよく冷やすこと。焼いた後、生地が熱いうち
      に冷たいシロップをかけること。これを守らないと冷めた時にパリパリにならず、
      ドロッとベチャベチャに仕上がる。パイ生地ものは温度差でパリッとする。

中東ではこの量のバクラヴァには1kgの砂糖と教わりましたが、これは甘すぎます(頭が
痛くなる甘さです)現在では現地も昔ほど甘くなくなっています。ピスタチオも無塩を使って
ください。有塩でも作れますが、しつこい味になります。アーモンドでも代用出来ます。

(東出さんからのご指摘で生地のレシピが間違っていることが判明。謝罪及び感謝です。

■Cornes de gazelle ガゼルの角

モロッコの有名なお菓子です。アフリ
カと言えばトムソン・ガゼルですが、
北アフリカではドルカス・ガゼルという
種類です。脚が早いのは一緒です。
チュニス・エアのマークもガゼルですね。
そのガゼルの角を模したお菓子です。
外はサクッとした生地で、中はオレン
ジの香りがするシットリしたクラッシュ
アーモンドです。このお菓子は元統治
国のフランスでも有名で、北アフリカ
料理店と言えば「コルヌ・ドゥ・ガゼル」
か「クスクス」かと言う程です。現在は
マグレブ各国で作られています。

         材料(16ピース)    
外生地
  小麦粉・・・・・・・・・・・・・・・・・200g
  バター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25g
  卵黄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1個分
  塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひとつまみ
  オレンジフラワーウォーター・・30ml

中身
  アーモンド・・・・・・・・・・・・・・・・・200g
  砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・130g
  バター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25g
  卵黄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2個分
  シナモン・パウダー・・・・・・ひとつまみ
  オレンジフラワーウォーター・・30ml

アーモンドは細かくして、材料をそれぞれ混ぜ合わせる。生地は表面がしっとりするまで
捏ねて30分ほど寝かしておく。
寝かせた生地を16等分に分けて、麺棒で餃子の皮のように伸ばす。打ち粉はしない。
そこに中身をスープスプーン一杯分くらいをのせる。
空気を抜きながら口をしっかり閉じる。生地が乾燥している場合は水を少量刷毛で塗り
閉じる。余分な耳を飾り鋏(ない場合は調理鋏で切ってフォークでギザギザに飾る)で
切り落とす。オーブンを180℃位に熱し、鉄板に並べたものを入れる。焼き上がりは約
15〜20分ほど。目安は生地が白くなる。半透明は早い。右の写真の奥が焼く前で手
前が焼き上がったもの。閉じ方が甘い場合は中身が飛び出す。キツネ色まで焼くと生
地が固くなり過ぎるので注意。食べる前にシュガーパウダーを振る。一番合う飲み物は
当然、ミントティ。
■日本で淹れる美味しいミントティ

  緑茶(安いものの方がいい)・・・・・・・・・・・・・10g
  乾燥スペアミント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10g
  砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
  フレッシュ・スペアミント・・・・・・・・・・・・・・・・適量
  水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500cc


フレッシュミント以外の材料を鍋に入れてひと煮立ちさせる。甘さも濃さも好みで仕上げる。
濃さは水の増減で調整する。カップにフレッシュミントを入れて、熱いお茶を高い位置から
注ぐ。これは空気が入り味がまろやかになる。

葉は3度くらいまで淹れる事ができます。北アフリカではそれぞれの味を「青春の味」「中
年の味」「老年の味」などと人生に例えて言います。本当は専用のポットがベストですが、
急須でも代用できます。ミントは種類が多いのですが、ペパーミントだけは味が違ってしま
いますのでご注意ください。