●美幌別駅構内ー1
機関庫のある風景の次に、計画と違って駅モジュールを作る事にしました。こちら側があると
入換えを楽しむ事が出来るからです。大まかなアイデアスケッチを描きました。美幌別駅は終
点ですが、国鉄との乗り入れがあるので中間駅の仕様です。
今まで建物は角材とバスウッドで作ってきました。それは着色が楽な事と、木の風合いが好き
だったからですが、今回はプラ材で作ってみました。ホーム上屋の模型図面を1/1で描き、そ
れに材料をあてて切り出して、接着していきます。
各パーツが揃ったらプラ角材でつなげます。屋根もプラ板です。着色をした後に葉書を切り出し
トタン屋根を表現しました。トタンは5mm幅に切り出し、1mm重ねます。横はカッターナイフで
筋を入れます。幅は7mm、これで4×7mmのトタン屋根になるわけです。
便所は有名な河田耕一氏の図面を1/87にして組みました。内側も簡単に表現してあります。
広い方が駅の外になり、狭い方はホーム側です。
駅は、当HPでもお馴染みの當瀬さんが以前、TMSに発表したNスケールの図面を拡大して
製作します。とかくNスケールを拡大すると、色々と破綻するところがあるものですが、彼の設
計には、そうしたところがありません。すごい事です。今回は建物の4面をそれぞれ作ってから
四角にします。細かなところが作りこめる半面、正確に作らないと、四角にしたときに隙間だら
けになります。當瀬さんのデザインと違うのは窓です。
駅舎の白壁ですが、以前は色を塗っていましたが、白を綺麗に塗るのは至難の業です。今回
は、アート紙(カレンダーの裏など)を切って貼りました。面倒ですが仕上がりがいいので、この
方法をお勧めします。
駅の内装も作ります。この作業は、何故かワクワクするんです。待合室、ダルマストーブ、出札
窓口、手荷物窓口、改札口、駅事務所(机、椅子、出札、手荷物秤、転轍制御盤、通票閉塞機
など)を作って設置しました。ほとんどのもの(電話機・エコー製)をプラ材で自作しました。
建物照明はコスミックで出している「白色LED建物照明セット」というのを使いました。LED5本、
定電流ダイオード(200mA)5本、抵抗(560Ω、1KΩ、1,8KΩ各5本)15本入って野口さん
1枚です。使う抵抗値によって、明るい、普通、暗いという状態が選択出来ます。駅内を明るくし
て、ホーム側を普通、入り口を暗いにしました。写真のようにホームは最初2個にしましたが、真
ん中が暗いので更に一個追加しました。白色なので蛍光灯のような明かりです。これはこれで
気に入っています。一般家庭が赤熱球の時代でも公共施設は蛍光灯でしたから。駅の地面は
コンクリートでしたから、バルサ材に溶きパテを塗って仕上げます。溶きパテは建物の設置面に
も流します。照明が入って下から光が漏れるのは興ざめしますから。
ホームなどをバルサ材で作りながら、建物を設置します。駅モジュールのレールは篠原のフレキ
を使いました。ポイントがありませんから問題ありません。ポイントを使わない理由は、篠原のせ
いではありません。篠原のフレキシブルレールは、曲線にも使用するのでスラックを取って12,2
mm位で作られています。ポイントもそれに合わせて12,2mmになっています。車両もそれに
合わせて作られていれば問題ないのですが、ゲージは12mmでもタイヤの厚さでバックゲージ
が違う車両がいくつかあって、それがポイントの分岐側に渡ろうとする時にショートするのです。
アナログならブレーカーをリセットすればいいのですが、DCCで高価なデコーダー&サウンドを
搭載している場合はシャレになりません。諭吉様が二枚飛んでしまうのです。ファインスケール
だからなんて思っていると大間違いです。フランジやタイヤが1/87な訳がありません。模型的に
タフなモノ作りをして欲しいものです。
LazyJackのベンチと構内踏切を作りました。フィギュアーを置くと気分が盛り上がってきます。
北海道も非電化・東北本線でも、跨線橋が出来る前は(東京オリンピックの頃)駅員さんの誘
導で反対ホームに渡ったものです。懐かしく思い出されます。
大丈夫だと思いつつも前作の機関庫のあるモジュールと繋げて車両が渡れる事を確認します。
小物類も暇をみつけては作り設置しました。電柱は自作ですが、通信柱はATLAS社のものを
使いました。バラストはTOMIXとWS社の混合です。ブレーキを多用する場所が赤茶なのは言
うまでもありません。右の写真のほうが実物に近い色です。細かな所は別の機会に・・・
駅舎のデザインをされた當瀬さんも書かれていましたが、北海道の中間駅のホームはズレテて
居る事が多いのです。跨線橋がない時代、タブレットを最短距離で持っていく為で、土地が広い
北海道ならではの配置です。この場合、駅事務所は貨物側線の方にあるのが一般的です。美
幌別駅は逆でした。まあ、ホームのズレ方も違うし、終端駅なので気にしない事にします。
タブレット授受器をネコ社の「摸景を歩く」に載っていた図面を基に製作、こんな小さなアクセサ
リーでも、あればと思ったのですが、苦労の割りに目立ちませんでした。引っ掛けて壊しそう・・
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