美幌別駅構内ー1



  機関庫のある風景の次に、計画と違って駅モジュールを作る事にしました。こちら側があると
 入換えを楽しむ事が出来るからです。大まかなアイデアスケッチを描きました。美幌別駅は終
 点ですが、国鉄との乗り入れがあるので中間駅の仕様です。

 

 今まで建物は角材とバスウッドで作ってきました。それは着色が楽な事と、木の風合いが好き
 だったからですが、今回はプラ材で作ってみました。ホーム上屋の模型図面を1/1で描き、そ
 れに材料をあてて切り出して、接着していきます。

 

 各パーツが揃ったらプラ角材でつなげます。屋根もプラ板です。着色をした後に葉書を切り出し
 トタン屋根を表現しました。トタンは5mm幅に切り出し、1mm重ねます。横はカッターナイフで
 筋を入れます。幅は7mm、これで4×7mmのトタン屋根になるわけです。

 

 便所は有名な河田耕一氏の図面を1/87にして組みました。内側も簡単に表現してあります。
 広い方が駅の外になり、狭い方はホーム側です。

 

 駅は、当HPでもお馴染みの當瀬さんが以前、TMSに発表したNスケールの図面を拡大して
 製作します。とかくNスケールを拡大すると、色々と破綻するところがあるものですが、彼の設
 計には、そうしたところがありません。すごい事です。今回は建物の4面をそれぞれ作ってから
 四角にします。細かなところが作りこめる半面、正確に作らないと、四角にしたときに隙間だら
 けになります。當瀬さんのデザインと違うのは窓です。

 

 駅舎の白壁ですが、以前は色を塗っていましたが、白を綺麗に塗るのは至難の業です。今回
 は、アート紙(カレンダーの裏など)を切って貼りました。面倒ですが仕上がりがいいので、この
 方法をお勧めします。

 

 駅の内装も作ります。この作業は、何故かワクワクするんです。待合室、ダルマストーブ、出札
 窓口、手荷物窓口、改札口、駅事務所(机、椅子、出札、手荷物秤、転轍制御盤、通票閉塞機
 など)を作って設置しました。ほとんどのもの(電話機・エコー製)をプラ材で自作しました。

 

 建物照明はコスミックで出している「白色LED建物照明セット」というのを使いました。LED5本、
 定電流ダイオード(200mA)5本、抵抗(560Ω、1KΩ、1,8KΩ各5本)15本入って野口さん
 1枚です。使う抵抗値によって、明るい、普通、暗いという状態が選択出来ます。駅内を明るくし
 て、ホーム側を普通、入り口を暗いにしました。写真のようにホームは最初2個にしましたが、真
 ん中が暗いので更に一個追加しました。白色なので蛍光灯のような明かりです。これはこれで
 気に入っています。一般家庭が赤熱球の時代でも公共施設は蛍光灯でしたから。駅の地面は
 コンクリートでしたから、バルサ材に溶きパテを塗って仕上げます。溶きパテは建物の設置面に
 も流します。照明が入って下から光が漏れるのは興ざめしますから。

 

 ホームなどをバルサ材で作りながら、建物を設置します。駅モジュールのレールは篠原のフレキ
 を使いました。ポイントがありませんから問題ありません。ポイントを使わない理由は、篠原のせ
 いではありません。篠原のフレキシブルレールは、曲線にも使用するのでスラックを取って12,2
 mm位で作られています。ポイントもそれに合わせて12,2mmになっています。車両もそれに
 合わせて作られていれば問題ないのですが、ゲージは12mmでもタイヤの厚さでバックゲージ
 が違う車両がいくつかあって、それがポイントの分岐側に渡ろうとする時にショートするのです。
 アナログならブレーカーをリセットすればいいのですが、DCCで高価なデコーダー&サウンドを
 搭載している場合はシャレになりません。諭吉様が二枚飛んでしまうのです。ファインスケール
 だからなんて思っていると大間違いです。フランジやタイヤが1/87な訳がありません。模型的に
 タフなモノ作りをして欲しいものです。

 

 LazyJackのベンチと構内踏切を作りました。フィギュアーを置くと気分が盛り上がってきます。
 北海道も非電化・東北本線でも、跨線橋が出来る前は(東京オリンピックの頃)駅員さんの誘
 導で反対ホームに渡ったものです。懐かしく思い出されます。

 

 大丈夫だと思いつつも前作の機関庫のあるモジュールと繋げて車両が渡れる事を確認します。
 小物類も暇をみつけては作り設置しました。電柱は自作ですが、通信柱はATLAS社のものを
 使いました。バラストはTOMIXとWS社の混合です。ブレーキを多用する場所が赤茶なのは言
 うまでもありません。右の写真のほうが実物に近い色です。細かな所は別の機会に・・・



 駅舎のデザインをされた當瀬さんも書かれていましたが、北海道の中間駅のホームはズレテて
 居る事が多いのです。跨線橋がない時代、タブレットを最短距離で持っていく為で、土地が広い
 北海道ならではの配置です。この場合、駅事務所は貨物側線の方にあるのが一般的です。美
 幌別駅は逆でした。まあ、ホームのズレ方も違うし、終端駅なので気にしない事にします。

 
 
 タブレット授受器をネコ社の「摸景を歩く」に載っていた図面を基に製作、こんな小さなアクセサ
 リーでも、あればと思ったのですが、苦労の割りに目立ちませんでした。引っ掛けて壊しそう・・

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