3月19日より
                              沼尻のトレーラー製作記

  

 セタはMW製をストレートに組みました。転がりは抜群ですが、ロストの塊なので重い(16g)のが辛いです。カッコいいんだけど
 ねえ。いさみやの常温黒染液を3倍に薄め洗っては染めるを繰り返しました。2倍では良く染まるのですが、表面が荒れます。こ
 れも真鍮のクオリティによって変わるので、全てに同じことが言える訳ではありません。面倒な黒染めをするのは塗料が剥がれ
 た時にギラ付かないのが好きだからです。その上にセミグロスブラックを吹付け、インレタを貼って完成!ウエザリングは編成の
 車両が全部揃ってからにします。

  

 田舎電車製造所のボハ7から作ります。屋根のロストとプレスパーツを綺麗に合わせるのに苦労しましたが、基本的に組みやす
 いキットです。「金属工作をしている〜」と楽しめました。柔で困ったのはデッキ手すりや支柱がエッチングなことです。説明書にも
 書いていたのですが、0,4か0,5mmの真鍮丸棒に置き換えた方がよかったかもしれません。すぐに曲がってしまいます。転が
 りはちょっとシブイ感じですが、馴染めば問題ないレベルです。以前に作ってあった珊瑚模型のシボフと一緒に塗装かけました。
 メタルプライマーの後、灰色9号を吹き、窓周辺にスカ色クリームを塗りました。

  

 沼尻の一般的に言われる水色は、実はとても難しい色です。模型の場合、ご存知のように本物と同じにすると、かえって嘘っぽい
 色になったりします。今回は自分の持っているイメージ先行で調色しました。白にロイヤルブルーでベース色を作り、黄色などを少
 し加えました。紙に塗ってクリーム色とのバランスをみます。「懐かしの沼尻軽便鉄道」の表紙になっている新井清彦氏の写真の
 色が好きです。ボハ7とボハフ2の編成です。本番は色見本よりブルーを強くして、彩度を落としました。色を塗り分けてインレタも
 貼りました。

 

 田舎電車製造所のボハ7は、エンドビームをHOナロー標準高と実車仕様と選択できます。深く考えずに後者を選んだせいで他の
 車両と合わなくなり床板と車体の間に厚紙を入れて対処しました。後ろの「懐かしの沼尻軽便鉄道」の車体色と合わせたのが分か
 ります。さて目標だったセタ2両と客車2両が揃いました。下記が車両重量です。DC12はノーマルで64gなので8gだけ補重した
 ことになります。

      ●DC12(72g)     ●セタ(16g)+セタ(16g)+ボハ7(44g)+シボフ3(36g)=112g
        MW製              MW製     田舎電車製造所製  珊瑚模型製

 平地であればトレーラーの転がりさえ良ければ、機関車の重量の倍は、軽々と牽けるので問題ない数値です。勾配になると112g
 が機関車を後ろに引くので、何%を登れるかはテスト次第です。数学、物理が得意な人は答えを出せるかもしれませんね。意外と
 ボハ7が重いのが誤算です。珊瑚のシボフは転がりも良く軽いので、運転会にうってつけの車両です。

  

 KMCの運転会の時にDC12で予定のトレーラーを牽かせてみました。直線ではスムースでしたが、曲線にさしかかると、ちょっと
 しゃくるような動きをしました。MWの説明書にも登場した長者丸さんから「ブレーキシュウもヤスった方がいいですよ」とアドヴァイ
 スをもらい塗装を剥がしてヤスリがけをしました。ロッドが厚くなった分、あちこちシビアになっていました。直して試験走行。今度は
 スムースにスローがきいて走り出しました。ついでにU太さんのアドヴァイスから、思い切ってインテリアをなくし、鉛を搭載。82gと
 ナローにしては重量級の機関車になりました。小さなウォームギアとの相乗効果で3%も楽勝です!2008年4月26日、27日の
 川桁での運転会でデビューです。

                                  TOPページに戻る