朝日が建物の上に当たって綺麗です。ドバイは自動車も多いのですが、空気はスッキリしています。
お月様が欠けています。エジプトから時間がたった事を実感させてくれます。ウインドタワー(風を
取り込む塔)の構造が良く分かりました。知恵ですね。小窓の飾りがお気に入り!ホテルに戻って
中庭で食事してまったりしていると、「こちらがヘリテージ・ハウスの中庭です」とガイドと観光客が
ドヤドヤと入ってきました。ホテルもそうなんですね。びっくりしました。
チェックアウトを済ませ荷物をホテルに預けて観光です。旅行最終日です。陽の光もすっかり変わっ
ていました。夕べのラクダ君が居ます。印が同じなので分かります。
テントの中にはアラブ人が寝そべっていました。どうやらここは昔のドバイを再現して展示するヘリ
テージビレッジの一部だったんです。アラビックコーヒーのセット。ドバイはアラビア湾で真珠を獲る
だけが主な産業でした。調度品など、他のアラブ諸国と同じベドウィンの文化です。
アブラがせわしなく行き来しています。向こうはクリークの出口でアラビア湾。あの辺りがシンタグハ
と呼ばれる地域でドバイ村があったところ、あそこから拡大を続けてきたんです。向こう岸はデイラ
地区(東側)と呼ばれ、こちら(西側)はバール・ドバイ地区と呼びます。
アブラに乗ってデイラ地区に向かいます。バールドバイ側。見慣れたミナレットが見えます。
デイラ側の船着場、ちょっとヴェネツィアを思い出させます。アブラは一回1Dh(約30円)でした。
デイラ側は庶民的な感じで車や人の往来も激しいんです。オールドスークの入り口だからかも・・・
デイラ・オールド・スークはスパイス屋さんが多く、別名スパイススークと呼ばれています。日本人
だと分かると「サフラン安いよ〜」とうるさい事。どんだけ日本人がサフラン買ってるんだろう。他の
ものが見たいんだよ〜奥にカルカデ、タイム、ローズマリー、ドライローズ、黒いのがレモン、手前
が乾燥イチジク。これも整腸作用があるんですよね。ぶら下がっているヘンナキット(アラブの刺青)
が面白い!
スークにはスパイス屋以外に鍋・釜など調理用品を売っている店が多く、合羽橋みたいな所です。
スパイススークから北西に歩くと、有名なゴールドスークがあります。佇まいが違いますねえ。
クラクラしてくるほどの金、金、金!女性の目が変わるのが分かります。値段見てクラクラします。
ゴールドスークを早目に切り上げ、北側にあるバス乗り場でお茶(1Dh)しました。ここはアジア人が
働いていて皆とても親切。ちょっと迷っていると「メイアイヘルプユー?」とすぐに聞いてきます。急遽
バスに乗ろうという事でJR東日本のSUICAみたいなカード(10Dh)を購入。メトロも乗れます。
日本企業が作ったという新交通システムのメトロに乗りたいのでバスで駅に行き、乗車。さっき買
ったカードをかざすのは日本と同じなので楽です〜窓の外には船の帆をイメージしたドバイの顔と
でも言えるバージ・アル・アラブとジュメイラ・ビーチ・ホテルが見えます。
何もかもが建設中で、膨張を続けるドバイの街です。ドバイといえばこちらが一般的なイメージ。
この新交通システムは今年9月に営業を開始したばかりです。三菱重工や大林組などが受注して
今も建設中です。地図は出来ていますが、ハーバーまでしか営業運転していません。車両は近畿
車輌製造です。
まるでCGを見ているような非現実的な車窓風景です。乗っているだけで楽しいのです。地元の人
達も開業したばかりの新交通システムに物見遊山で乗っていました。
開業したとは言え、駅もあちこち工事中で停車しないので中央線の特快に乗っている気分です。
運転手が居ないので先頭を陣取っていたら、途中で自動制御システムの点検に。走りながらする
の!?コンピューターつなげて操作中!エンジニアはアジアの人でした。なんか嬉しくなります。
ドバイは渋滞がひどく、この新交通システムによって観光客は随分と助かると思います。ドバイ
空港からクリークを潜って国道E11号線沿いにずーっと走るのですから、どこにでも行けます。
ワールド・トレード・センター手前で地下に入ります。クリークを抜けてから大きく右に曲がって空港
まで行くのです。
W・T・C前のオープンカフェでティタイム。外国ビジネスマン相手なので値段は日本と変わらないの
ですが、量が違います。ママは高いとブーブー(笑)この内容で20Dh(約600円)なら安いだろう〜
そしたら、さっきバスステーションで1Dhでお茶したと・・・う〜ん女性の経済観念には負ける・・・
前にも書きましたが、ブランド品には興味がないのですが、ワフィ・シティ・モールへ行きました。
外観はエジプトをテーマにしたデザインで300以上のセレクトショップが入っています。
写真を見ていたら新交通システムの車窓にワフィ・シティ・モールが写っていました。大きなピラミ
ッド型がホテル・ラッフェルズ・ドバイで、手前の小さなピラミッドが乗っている建物がそうです。
お目当ては、そのモール内にあるレストラン・カーン・ムルジャンとスーク・エリアです。中東各国の
街並みを再現、品物を売っています。
このスークエリアは中東好きの人にはたまりません。ワンダーランドなんです。この旅で一番興奮
した場所かもしれません。(笑)
スーク内を歩いているだけで楽しいんです。ペルシャ絨毯屋さん!値段が数千万円のものも・・・
窓の外の中庭にレストラン・カーン・ムルジャンが見えます。お手洗いの傍にあったモロッコタイル!
トイレに入ってビックリ!モロッコのモザイク模様のタイルで覆われていました。女性用は普通の
タイルだとか・・・タイルとモザイクの違いを簡単に書いておきます。
※モロッコのタイルとモザイク・・・タイルは陶磁器で四角に色々な模様を付けたもので、モザイク
は単色のタイルを星型などに切り欠き、並べて裏から石膏で固めたものです。目地を見ると違い
が分かります。写真は伝統的なモザイクの模様をタイルにしたもの。本物のモザイクは高価。
中東のありとあらゆる物が売られています。子供の頃、読んだアラビアンナイトの夢の具現化です。
ここのスゴイのは、地域別にしっかり外装などを作っていることです。分かる人にはそのこだわりが
分かるんです。細かな所に凝りまくっています。お腹が空いたのでレストラン・カーン・ムルジャンへ!
ここも各国のものが使われています。上の飾り窓はエジプトだし、アーチの上にトルコのタイルなど、
店員も各国の民族衣装を着ています。
この店に来たかった理由は、コンセプトがカルタゴと同じだからです。つまり中東各国の料理がある
点です。写真は食べたかったタッブ−レとマハシ(葡萄の葉ピラフ包み)。
ママが食べたラムすね肉の煮込みとピラフ。湾岸の料理です。カルタゴにもチュニジア料理で同じ
ようなのがあるんですが、そういえば湾岸の人が良く注文する理由が分かりました。
モロッコの若鶏とオリーブのタジン。フライドポテトは、ちょっと違うけど、味はモロッコでした。
こちらのピタが少し違うのでパン焼きを見せてもらう事に。左にタンドール窯があり、右がパン窯。
発酵させて丸く伸ばした生地の片側に粒々の小麦を付けます。これが違うところです。
写真をバシャバシャ撮られているので職人さんも緊張気味です。その生地を大きなシャモジに!
それを順番に窯の中へ並べます。窯もやり方もピザと同じです。トルコタイルが綺麗な窯です。
1分もするとパンが膨れ始めました。これでポケットが出来るんです。膨らむと裏返します。
焼き上がりました。得意げなマリオ(勝手に命名)を周囲で仲間がからかっていました。粒々の小
麦は生地が窯のレンガに付かないようにする為だったんです。世界不思議発見!でした。
エジプトをテーマに作ったワフィ・シティ・モールの外観です。昨日までその国にいたからねえ・・・
隣接するホテル・ラッフェルズ・ドバイ。こちらもエジプトがテーマです。今度、泊まりたいなあ〜
ダウ船(アラブの伝統的な船)ディナークルーズの乗り場です。観光客が一杯!普通の観光客が
する事を何もしなかった私達でした。
最後にホテルに荷物を取りに戻って中庭でスターバックスを飲みました。このホテルに入っている
のですが、他の人が飲んでいるのを最後まで見ませんでした。泊まらなくてもどうぞ!(笑)右の
写真はドバイ空港で往きに撮ったイードルアドハー(犠牲祭)の看板です。
ドバイ空港内で店でかけるCDや料理の本などを買い込みました。ゴルフはやらないのですが、こん
なカワイイドライバーのカバーも売っていました。ぬいぐるみとか日本ではないようなモノがあります。
これはロブスターのぬいぐるみ、買って来れば良かったと後悔しています。他も顔が違います。
海外旅行で愛煙家にツライのが、吸う場所がない事です。ドバイも新しいターミナルには喫煙所
はありませんが、古い第一ターミナルの方にあります。125ゲートの脇です。案内図にもありませ
んから、ご参考までに。写真は古いターミナルの方です。実は売っている同じ商品が、こちらでは
安かったりします。奥様をそう言って誘い出しましょう。(笑)
関空経由で羽田に着きリムジンバスで帰宅。首都高で新宿の灯を見ると帰ってきた事を実感しま
す。帰国後、1週間で旅行記を書き上げました。年々、物忘れが激しくなっているので、記憶がなく
ならないうちにと思ってです。(笑)カイロでドイツ・バザールに出かけた時も、昨年、オーストリアに
行った時に勉強したドイツ語を使おうとしても出てこないんです。20代で身に付けた言語は忘れて
いないのにね。やはり、若い時に勉強しておかなくてはいけません。皆さん、若いうちにですよ〜
私の写っている写真はママが撮ったものです。中でも、このルクソールの街を歩く写真が旅情を
感じて好きです。海外旅行にはこの位の荷物で済ませています。スーツケースが大きいとフット
ワークが鈍くなりますし、帰りに荷物が増えるのでなるべく少なめがいいんです。今度はモロッコ
かレバノンに行きたいです。モロッコは35年ぶりになりますし、レバノンは初めてですから・・・
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