ダージリンレイアウトの製作ー1



  何年も前に計画したレイアウト製作も、そのまま棚上げになったままでイタズラに時間だけが

  過ぎていきました。毎年の軽便鉄道模型祭で「シェフ!ダージリンは?」と、聞かれるプレッシ

  ャーに、重い腰をあげることに・・・・今度こそ!(2015年10月記)

 

  最初に作ったグーム駅のモジュールです。これでも500×1400mmあります。レールは

  PECOのHOナロー用でマシンも同社製。下にもぐらせるやつです。こいつの欠点は、天板

  の穴あけと埋めなくてはならない面倒さです。0,3mm厚のプラ板でカバーしました。配線

  は直流でコンデンサーのダム駆動(?)です。すごーく手のかかるグーム駅を作りながら、

  ふと、このままだと今までと同じになるなあ・・・と思ったのです。つまり頓挫!そこでストラ

  クチャーや風景は後回しにして、モジュールとレールを先に敷設する事にしました。全部の

  モジュールが出来て、運転できれば、否応なく風景は進むと考えたのです。

 

  それで次に作ったのが、このモジュールです。500×900mmです。左(ダージリン側)に

  街中を下っていくシーンの再現です。実物はもっと長い距離ですが。模型的にデフォルメし

  てあります。勾配は4%で、各機関車が客車数両牽いて上がれるようにしました。このモジ

  ュールレイアウトは、グーム駅を除いて、全てが勾配になります。

 

  次のモジュールは、ハイライトのバタシアループです。900×1200mmです。モジュールと

  しては、かなりの大きさです。これでも実物の縮尺の60%程度です。最小半径で280mm

  で、勾配は先のモジュールと同じ4%です。これでガーダー橋下は70mm確保出来ました。

  右から降りて上の端まで200mmの高低差があります。模型としてはかなりの迫力ですよ。

  上から見ているので感じません。これだけでPECOのフレキを5本も使い、手持ちがなくなり

  ました。ガーダー橋上には、杉山ロコがテスト走行中です。レール入るまでちょっと休憩。

 

  3つのモジュールつなげると、こんな感じです。これで3,500mm長です。実物に比べれば

  短いのですが、模型としては大作ですよ〜まだグーム駅の右に曲線モジュールがあります

  から4m近くになりますね。テーブル(展示用)4台に何とか収めたい所です。

 

  バタシアループの先は、フレキレールがないので入荷待ちなんですが、手元の半端な

  レール3本つないでモジュール作りました。450×800です。左側がバタシアループに

  なります。実物はダージリンに向かって下っていくのですが、模型は、ここから右方向

  へ登りになります。便宜上、モジュールに番号付けました。3と4の境目が最も低い地

  点で机上40mmです。1番のグーム駅で275mmで、その差235mm。4番の右端

  で80mmになってますから、あと195mm登らなくてはいけません。このまま、素直に

  登ってギリギリかもしれません。4%越えるのは、ちょっと厳しいのでループ線かな?

 

  モジュール間の接続ですが、KMC方式を踏襲していますが、ちょっと短くしてます。前は

  右の短いレール(33mm)のセットがあったのですが、最近、見かけず、ワイドPCレー

  ルセットを使っています。33mmと18.5mm各4本セットでお徳です。裏の筋(青矢印)

  をカッターでなぞると切り離せます。モジュールに使ってるのは18.5mm(黄色矢印)で

  接続に33mmを使っています。例外はありますが・・・すっきりします。ちなみにジョイナ

  ーは、0110です。8005・ジョイナーリペアは、破損の原因になるので、絶対に使うな

  だそうです。説明書によれば・・・

 

  接続レールの作業中、1番のグーム駅モジュールの接続レール寸法が間違ってる事

  に気付きました。剥がして交換しようとして、なんとポイントもメリメリと破壊!!(;涙;)

  一度作ったものを交換する事ほど、馬鹿らしくリスクの高い作業はありませんね。電気

  配線までやり直しですから、ほんと嫌になりますよ〜〜〜〜

 

  正しく作った接続部分はこんな感じです。接続レールだけでモジュール間をつなぐのは

  とても心もとなく、やはりボルト(蝶ナット)接続したほうがいいようです。モジュール間の

  接続について、しつこい程書いていますが、モジュール運転での脱線は、ほとんど接続

  部で起こるので、高さ調整など、よくよく考えておかないと大変な目にあいますよ〜

 

  レールが届き、作業再開です。最初に、グーム駅モジュールの右側の180度転回モジュ

  ール作りました。使ったレールは1mちょいなので、右の高さ275mmから、左は40mm

  落ちて235mmになります。残りのモジュールの長さは3mです。上に書いた4番モジュ

  ールの80mmまで下りるには4m必要です。やはりループ線が必要です。おそるべしバ

  タシアループ!これだけ高さ下げたんですね。この曲線モジュールは、線路と道路が同心

  円にしようと思っていましたが、次にループ線がくるなら道路は山側にしなければならない

  ので、線路を横切るようにしました。ダージリンではよく見る光景です。単純な形にならな

  くて、逆に良かったのかもしれません。線路はR320です。サイズ430×770mmです。

 

  とりあえずこのモジュールレイアウトの全長は4mを切りそうです。点線は1800×450

  の展示用・会議テーブルの大きさです。なんとか4台に収められそうです。

 

  ループ線です。900×900mmモジュールです。実物のNo2とNo3を混ぜたような形

  にしました。まだレール敷設が終わっていません。意外に手間取っているのは、最初

  の基本数値を勘違いして作り出し、途中で気付き変更しているからなんです。勾配が

  均等でなくなってしまい、細かな修正しています。上から貨車などを走らせると、急に

  スピードが上がる部分があります。そこを直すと他の部分が・・・何事も基本が大事と

  いうことです。結局、何倍も時間がかかっています。全線開通までもう一息です。バタ

  シアループが一発で決まったのは奇跡です(笑)

 

  何とか調整も終えてスムースな勾配になりました。このループ線でフレキ3.5本使いま

  した。端で120mmの高さまできました。No4モジュールまで残り1200mmで40mm

  下がればいいので楽勝です。ダージリンにトンネルはないので、ループ線とスイッチバ

  ックは必要不可欠なものだったんですね。それにしてもループ線おそるべし!

 

  製作したモジュール全部をつなげてみました。ループ線のせいで、幅が広がってしまい

  ました。当初の展示テーブル4台は厳しそうです。5台?うう事務局の人間としては心

  苦しいなあ・・・言い訳ではないですが、このモジュールレイアウトは、色々な車両を走

  らせたくなる線路配置と勾配ですよ。

 

  走行テスト車両は、杉山ロコとベビーシボックです。杉山ロコは、自重が足りないので

  さすがに真鍮客車は勾配部分で牽引出来ませんが、ショーティプラ客車なら問題あり

  ません。ベビーシボックは、WBが短く、動輪も小さく、一番厳しいはずなのに、客車を

  軽々と牽きます。前後進とも。これが大丈夫なら他のAクラス、Bクラスロコは、問題な

  いはずです。ひとまず安心しました。

 
 
  12月は店が忙しく、なかなか木工するのが難しいので、車両作ってました。PECOの

  ホワイトメタルキットにJEANETTEというのがあります。英国SLなので、なんちゃって

  ダージリンSL造ろうと思いました。祭りの運転では、一日中走行させる事になりますか

  ら、トラブルがあった時、簡単に下回り交換出来る車両を準備しておきたかったのです。

  このキット、何故かアルモデルの協三用がピッタリなんです。とりあえずメインロッド省略

  で作ります。このままでも好ましいのですが、どことなくダージリン風にします。

 

  このキット、すべてがホワイトメタルなので、それなりの重量になります。これ以上は

  下回りへの負担が大きいので、軽量化のため、追加パーツはプラ板で作ります。

 

  色を塗ってプレートなど付けると、なんかそれっぽく見えます(笑)ベビーシボックと

  Aクラス足して2で割ったような機関車になりました。サイドタンクに増炭囲いつけて

  石炭積むようにしました。サドルタンクもあって、水ばっかりになりますから。