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WC記念チュニジア料理レシピ集

ワールドカップ

日本とチュニジアが同じグループになった事で、チュニジアに対する注目度があがって
きました。でも日本で一般的なチュニジアの事は調べられても「どんなものを食べてい
るのか」という素朴な疑問に答えるものはありません。(日本ではチュニジア料理の本
は出版されていない)ここでシェフの持っているレシピを羅列しますから(作れる人は
作れると思う)参考にして下さい。質問はメールで!(量は4〜8人前)
卵料理が多いチュニジア料理です。私がチュニジア人のシェ
フに尋ねました「どうしてこんなに卵料理が多いの?」彼曰く
「安くて旨いからだ」「・・・・・」

Brik クスクスと並んで有名なチュニジア料理です。作り方は
    当HPの「料理学校」で見てください。

Tajine チュニジアのオムレツです。スペインのトルテージャと
     同じ部類の料理です。色々なヴァリエーションがある
     のですが、チーズのタジンをご紹介。
<材料>羊肉 250g、玉葱 1個、トマト 1個、卵10個、チ
      ーズ 200g、パセリ 2カップ、オリーブオイル 大匙
      2、ハリッサ 小匙1、バター10g、パン粉 1カップ
      塩・胡椒(黒)
@フライパンにオリーブオイルをひき、細かく切った玉葱と肉をソテー。軽く塩・胡椒して(
 チーズの塩気があるので)ハリッサを加え、湯剥きしたトマトを入れて少しおき、カップ
 一杯の水を入れ、煮込む(10分)
A火からおろし、攪拌した卵と細かく切ったチーズとパセリとパン粉を入れる。バターを
 塗った型(底の取れないケーキ型など)に入れてオーブンで焼く。

Aujja merguez
 チュニジアの肉屋では、どこでも売っているメルゲーズ(羊肉の辛いソーセージ)を使っ
 た具入りスクランブル・エッグです。代用はイスラム教徒でなければチョリソでも(味は
 かなり違いますが)
<材料>卵 8個、ハリッサ 小匙1、赤唐辛子 4本、オリーブオイル 大匙3、メルゲ
 ーズ 8本、塩
@卵をボオルに割りいれ、ハリッサと軽く塩をいれ攪拌。
A厚手のフライパンを弱火で温め、大匙1のオイルをひき、一口大に切ったメルゲーズを
 ソテーして、赤唐辛子を丸ごと加える(焦がさないように)。
B卵を加え、常に混ぜながら、残りのオリーブオイルも加える。火は常に弱火。フワーと
 したら出来上がり。パンを添えてサーヴする。

Chakchouka 
 シャクーシュカというピーマンのスクランブル・エッグです。同じ名前の料理がアラブ各国
 にあって、それぞれ違うのが興味深いものです。そういえばタジンもモロッコでは煮込
 み料理ですね。ちなみにシャクーシュカとはかき混ぜるの意味です。
<材料>卵 8個、ピーマン 500g、トマト 500g、ニンニク 6片、ハリッサ 小匙2、塩
 適量、オリーブオイル 大匙2
@細かく切ったピーマンとニンニクをオイルで炒め、湯剥きしたトマトをダイス状に切って
 加え、ハリッサと塩で味付け、卵を加え、火を入れ、味を整える。

Slata bisbès
 アラビア語ではサラダはサラタという発音です。ビスベスとはフェンネルの事です。最近
 日本でも丸ごとで売っているようになりましたので、ご紹介。チュニジアでは根の部分を
 セロリのように、そのまま食べたりします。
<材料>フェンネル(根元) 3個、オリーブオイル 大匙3、白ワインヴィネガー 大匙1、
 グリーンオリーブ 1カップ、ブラックペッパー 適量、塩 適量
@フェンネルを細長く(10cmくらいの長さ)切り、ボオルに入れ、味付けし、2時間置いて
 おく。皿に盛ってオリーブを飾る。

Slata méchouïa 
 チュニジアでは上のフェンネルが冬なら、こちらは夏の風物詩です。あちらこちらからピ
 ーマンを焼く、香ばしい臭いが漂います。メシューイヤとは焼いたという意味です。直火
 炭焼き、網焼きなどの料理に使われる単語です。ちなみにオーヴン焼きはモスリです。
<材料>ピーマン(大きめの) 12個、トマト 4個、玉葱 1個、ニンニク 6片、ハリッサ
 小匙1、キャラウエイパウダー 小匙1、塩 適量、レモン汁 大匙2、オリーブオイル 大
 匙3 <飾り>ゆで卵、ケッパー、ツナ、イタリアンパセリ、ブラックオリーブ
@ピーマン、玉葱、ニンニクを直火で丁寧に万遍なく焼く(真っ黒に)。ボオルに入れフタ
 をする(蒸す感じ)。
Aヘタを取ってお尻に十字の切れこみを入れたトマトを皮がむけるまで焼く。
B20分後にピーマンや玉葱、ニンニクの焦げた部分をとりのぞく。ピーマンの種もはずす。
Cトマトも皮をむき、横半分に切って手で絞るようにして種を取る。
Dフードプロセッサで粒粒が残るくらいで回す。ボオルに入れて味付けをする。皿に盛っ
 て飾りをしてサーヴする。

Chorba
 ショルバとは「スープ」という意味で、色々なものがありますが、チュニジアでは大麦の入
 ったトマト味がショルバです。肉とか魚などがありますが、ここでは肉のショルバを。
<材料>骨付き羊もも肉(ぶつ切り) 8個、玉葱 3個、人参 2本、ジャガイモ 5個、ピ
 ーマン 5個、セロリ 1本、トマト 10個、ハリッサ 大匙1、4エピス 大匙3、塩・胡椒
 適量、サフラン 少々、大麦 カップ1、オリーブオイル 半カップ、ニンニク 半株
 (4エピス:コリアンダー、クミン、キャラウエイ、カイエンヌ)
@鍋にオイルをいれ、肉をいれて全面を焦がす、ニンニク、玉葱を細かく切って入れて炒
 める。トマト(湯剥きして切った)を入れて全てのスパイスをいれる。
Aトマトが形がなくなった頃に水を2リットル入れる。煮立てながら細かく切った野菜を加
 える。火を弱めとろ火で2〜3時間煮る。(理想的には半日)
B大麦を加え30分。レモンを添えてサーヴする。
<同じように魚(スズキ、タイなど)でもできます。魚は短時間(1時間位)で出来ます>

Mechoui
 サラダの所でも書きましたが、メシュイ(ヤ)とは焼くという言葉です。本当は羊一頭を丸
 ごと焼くものです(犠牲祭などで)。日本では不可能なので紹介まで。