下黒沢ー2

雪を降らせました。雪はWS社の軽量パテを盛り付けてボリュームを出し、ヒルマのスノー
パウダーをパテが乾く前に降らせました。川には緑と青を混ぜたエポキシを2回流し込み
ました。2度目は一度目より色が薄めです。パテとパウダーで表現出来ない(付着した雪
など)のはリキテックスのスノーを塗りました。枕木、バラストなどにはボンド水溶液を塗っ
た後に重曹を茶漉しで振り掛けました。
本物の下黒沢は写真で見ると河原が広い感じですが、模型的なアレンジで渓流にしまし
た。雪から出ている草類はジオラマモスです。上にパウダーを振り掛けています。川の表
面にグロスメディウムで凹凸(流れのウネウネ)をつけ、一晩乾燥後にアクリル塗料の白
(チタニューム・ホワイト)とモデリングペーストを1:1で割り、出っ張った部分に細筆で塗り
、更に乾燥後に軽く、グロスメディウムを塗ります。これは白濁した泡の部分も水々しさを
だすためです。(実はこのテクニックはModelRailroaderの本を参考にしています)
■冬の樹木のこと

冬枯れた立ち木は冬の雰囲気を出すのにかか
せません。でも枝だらけの木は模型的には厄
介な代物です。とりあえず小さな木はオランダ
フラワーをそのまま使います。大きな木は細い
枝を幹にして、カスミ草のドライフラワーを刺し
て、木にします。針葉樹は杉をWS社をそのま
ま作りました。問題はひのきなどです。今まで
作った方法では持ち運ぶモジュールでは破損
が心配です。う〜ん、悩みます。全ての木が植
えられたら、リキテックスのスノーを枝に(上の
部分)付けていきます。広葉樹は凍った感じは
グロスメディウムを塗りながらつけます。それか
ら、木の根元は雪は穴が開いたように引っ込ん
でいます。それと枝から落ちた雪で、地面はツ
ルんとしてなく、玉々が落ちている感じです。
木を作ってみました。同じWS社の幹にグリーンに着色したドライフラワーをゼリー状瞬着
でつけます。なるべく枝に見えるように垂らします。最後にデザインボンドスプレーを吹き
付けて、スノーパウダーを撒きました。感じは中々ですが、強度的(枝)にちょっと心配で
す。橋の向こうのコーナーも平行して作っています。最初は発泡スチロールで山の形を
作ります。ボンドを竹串で固着します。
キッチンペーパータオルをボンドでつけて下地の準備をしました。石積みはアーチスタフォ
ルモという石塑粘土を壁に塗ります。厚さは5mmくらいにします。少ししたら先をライター
で炙ったストローを卵形にして交互に押していきます。それが済んだら竹串を平らに削っ
たもので、形を整えたり、深さを出して、石を組み合わせて積んだようにします。
トンネル・ポータルは乗工社のものをシリコーンゴムでかたどったものに石塑粘土を押し
付け作りました。これの長所は形を好きなように変えられる事です。着色はWS社のスト
ーン・グレーです。バラストも撒き、水溶液で固めました。
雪は重曹を水溶液が乾く前に茶漉しで降らせました。山は軽量パテをパレットナイフで、
デコレーションケーキの生クリームのように塗ります。雪庇を作ったりします。ジオラマモス
を植えて雪を積もらせます。
色々な木を植えてスノースプレー(クリスマスに使う)とリキテックスのスノーを使って、デ
コレーションしました。木はオランダフラワー、ファインツリー、WS社の針葉樹(大)、タワ
シなどです。新日本紀行のビデオを何度も見て、イメージを掴みました。私見ですが、こ
うしたものは(レイアウト、ジオラマなど)全く本物と同じに作る事は不可能です。本物は
雄大な大自然です。それを切り取っている訳ですから、模型的なアレンジが必要だと思
っています。でも、誰が見てもオリジナルをイメージしなくてはいけないのが、難しいところ
です。
トンネルポータルからC4が顔を出して長い運材台車が続くという、ワクワクするシーンで
す。一応、これで完成とします。
左の写真は2004年4月11日にNHK
のBS−2「熱中時間」で録画する時に
スタジオで諜邪丸さんが撮ってくれた
一枚です。時間に追われ、粗い仕上が
りはいつもの事ですが(いつも反省)何
より、夢見た新日本紀行のオープニング
が再現できた事で満足しています。KM
Cの仲間のように、細かなところをきっち
り作る事をしなければ・・・・技術的な事
では、こうした構造のモジュールは工作
後の捻れ、木の収縮など、最初の状態
からかなり狂うという事があげられます。
事実、橋の上のレールは両側から押さ
れて(木が縮んだ)逆カントがつき、ゲー
ジが狂い、脱線器になっていました。知
らずに入線した上記の諜邪丸さんの10
tボギーは見事に落下してしまいました。
この場をかりてお詫び申しあげます。そ
の時は笑ってても、きっと心の中は煮え
くり返る思いだったでしょう。気をつけま
しょうね。      おわり

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