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映画のALWAYS「三丁目の夕日」を観て、こ の都電レイアウトを作りたくなったので、どこか に映画と同じ建物を配置したいと思いました。 左の図はDVD豪華版に付録で付いてきた 「昭和はこうして作られた」に載っているもので す。東宝第9スタジオに作られたセットの俯瞰 図です。実際の映画撮影に使われたセットの デザインは少しずつ違っていますから、WEB 上で公開されている「三丁目の探索」などを参 考に、手を加えていきます。鈴木オートと茶川 商店だけはなんとしても作りたいと思いました。 |
茶川商店は、いわゆる看板建築です。模型の工作も看板部分から作っていきます。設計は
以前作った戸や窓に合わせて1/90です。HOフィギュアが少し大きく見えます。1/90の良
い所は、1cm単位で切り出しが出来る事です。通常の1間(1,820mm)が2cmになります。
工作用紙を切り出し、裏側を表にし、貼り合わせます。デッキタンなどで角材と工作用紙の色
調を整え、アサヒペンのストーン調スプレーを吹きます。乾燥したらエナメル塗料を薄めてエ
ージングします。文字はPCで作ってプリントしたものを、デザインナイフで切り出しました。
看板部分が出来たら建物本体をそれに合わせて作っていきます。建築模型用の下見板に
ニス塗りです。この素材は縦方向にはサクサク切り出せますが、横はカッターを何度もなぞ
る様にします。ですから最初に横を切り、最後に縦方向を切ると上手くいきます。
鈴木オートは、DVDを何度も観ながら構造を把握しました。それでも建築場所の制約から
かなり省略した部分もあります。内装は外から見える範囲で簡単に作っています。看板は
最初に角材で囲ったのですが、オーバースケールなのでケント紙を帯状に切り出して貼り
付けました。
下見板を押えている桟は0,5mmプラ角材です。着色はタミヤの陸上自衛隊色(XF-72)をベ
ースにフラットアース(XF-52)やパフ(XF-57)などで整えました。レイアウトに配置する土地
をイラストボードで切り出し、町を構成していきます。道路をどう配置するかなど、考証します。
ほぼ完成した鈴木オートです。小物や板塀(シュウマイ弁当のフタ)などで、自分の気分を
盛り上げます(笑)隣の理髪店カワイも茶川商店と同じように作りました。塗装はスエード調
スプレーです。1階部分の戸と窓は、OHPフイルムにプリントして帯板を貼りました。蕎麦屋
の戸も同じです。
茶川の隣は、映画では鍼灸の家屋ですが、場所の関係から飛ばして、質屋の小さな江戸前
の蔵を建てました。白壁に板張りのハカマを履いているのが特徴です。蕎麦屋の位置は左に
少しずらします。茶川商店手前の荒物屋・万亀堂(まんかめどう)は、デザインを変えました。
イラストボードの貼り合わせです。側溝の板はシュウマイ弁当の底板で土は線香の灰です。
■ミゼットを作る
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カタログに載っていた図面から左のような 展開図を作り組み立てました。左下の写 真が1/80のモックアップです。フロントの 曲線は紙粘土とパテ盛りです。右が本番 の1/87です。飾りなのでタイヤも紙の積 層です。 |
少しは思い描いていた風景を再現できたような気がします。自分で作っておいて何なのですが、
懐かしい風景です。