カルタゴで扱ってるワインのお話
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カルタゴで扱っているワインは、料理に合わせて地中海(特に南側)に限定してい
ます。チュニジア・アルジェリア・モロッコ・トルコなどが主流です。ヨーロッパ側でも、
なるべく珍しいものが原則です。ただシェフは酒飲みなので、全く個人の趣味(笑)
というワインもあります。安くて!おいしい!がテーマですから、上記に当てはまる
モノでも、シェフが内容と金額が釣り合わないと、独断と偏見で思ったものは取り扱
いません。定期に入荷するものだけをメニューに載せて、臨時で入ったものは、セル
フサービスのグラスワイン・コーナーかストッカーに入れられます。これは毎回、変わ
るので一期一会と思って楽しんでいただけたらと思います。
1990年のオープン当初から思えば、日本も随分と珍しいワインが手に入るように
なりました。当たり前と思わずに、輸入元さんの努力に感謝して!今宵も酔いつぶれ
ましょう! ア・ラ・ボトル・サンテ!
北アフリカ・ワインのお話
フランスに暮らしているころ、飲んでいたのが、いわゆるペットボトル入りの
安ワイン。大学の教授に「そんなワインを飲んでいたら体を壊すよ」と、すす
められたのが北アフリカのワインでした。値段も手頃で、おいしい!これが第
一の特筆すべきことです。
北アフリカのワインは赤が中心です。各国で違いますが、70〜90%を占め
ています。ワイン生産の歴史は古く、ローマ時代まで遡ります。イスラム化に
ともない、一時、生産をやめていたのですが、近代にフランスの支配によって
近代的な醸造技術がもたらされ、素晴らしいワインが造られるようになりました。
気候が比較的に安定しているので、ヴィンテージによる違いはヨーロッパ程、
ありません。誤解を招く事を恐れずに書けば「インシャアッラー」の国民性によっ
て、違いが、結構、如実に表れることです。そのかわりといっては何ですが、時
々、信じられない程の一本に出会う事があります。まさに「インシャアッラー」で
す。暑さに強いので、常温保存していてオオバケする事があります。そうした
「おおらかな」国民性によって造られる、「おおらかなワイン」を目くじら立てずに、
楽しんで欲しいものです。比較的、軽いボディが多いのも特徴です。セパージュ
も単品種ではなく、5種類以上で造られます。カリフォルニアやチリワインのブー
ムによって、カベルネ・ソービニョンやシラーなどのものを造る所もでてきました
が、私の中での北アフリカ・ワインは複雑な味わいにこそ、真価があると思って
います。
ワイン蔵