写真 ぺトラにて
 

   何年も前から行きたかった所がシリアとヨルダンです。2009年1月末、この旅を、ようやく実現しました。
    なんと生まれて初めてのツアー旅行に参加しました。日数的にパルミラとペトラを個人旅行すると、高く
   つく事と不確かで不安があった事(イスラエルのガザ攻撃が激しかった事も不安要素でした)、それと食べ
   たいカプシィとかマンサフは大皿料理で団体の方が有利と思われたからです。
    もともと自由人でしたから団体行動が苦手だったんですが、年齢を重ね少し丸くなったのでツアーでも大
   丈夫と判断!したのでした(笑)


  ※このツアーはシリア・ヨルダン11日間ですが、初日と最終日は羽田−関空−ドーハ−現地の
    移動だけなので実際の旅行のみ(9日)を数えてアップしています。


■1日目・ダマスカス

    

  羽田は青森へ帰る時に利用しているので、どうも海外へ行く気がしません。行きは羽田からJALに
  乗って関西国際空港へ!初めての関空!羽田とあまり変わりませんが、決定的に違うのは食べ物
  です。うどんにしろたこ焼きにしろ安くてウマイ!!羽田の蕎麦はヒドかった〜

    

  それからカタール航空でドーハへ。同乗の方がカタール航空のマークを「ガゼル」と言っているのが、
  気になってしょうがありませんでした。あれはオリックスですよ〜なんとドーハの空港で乗り換えに
  7時間待ち!カプチーノを飲みながら本を読んで過ごしました。乗り換えを嫌がる人が多いのですが、
  僕は好きです。旅行のアプローチとして色々と楽しめます。カタールのアラブ人店員(インド人が多い)
  と会話を楽しんだりしてね。カプチーノはこれでSサイズ!

    

  ANAのポケモンジェットみたいなオリックス君のついたカタール航空のエアバス。ドーハを飛び立ち
  美しいペルシャ湾を眺めていると、こんな砂洲を見つけました。一本、船が通る運河があるので天然
  ガスでも出るのかな・・・

    

  そしてダマスカス空港へ到着!現在、工事中です。でも国際空港というより地方都市の空港な感じ
  でした。出口に迎えやらガイドやらワンサカ人が居るので「ああアラブ世界にやってきた」と実感しま
  した。ガイドのモハメッド君の案内で市内へ。バスの車窓から見えたモスクをパチリ。禁煙マークが
  空中に浮いています(笑)もう夕暮れ時・・・入国に手間取ったせいですが、こんなの気にしていられ
  ません。中東では良くあることですから・・・天気はあいにくの雨。

    

  第一印象は「建物が古い」。シリア人の名誉の為に書くと、この「古い」はマイナスのイメージではあ
  りません。なにしろ世界有数の古い街ですから。どことなくパリのアラブ人街を彷彿とさせます。一度
  フランスの統治下にあったので当然かもしれません。バスを降りて旧市街のスークへ。ダマスカス
  でも有名なスーク・アル・ハミディーエです。貴金属や洋服屋が立ち並ぶ一角です。

    

  スーク内のモスクの入り口です。お店はこんな感じで何百軒と立ち並んでいます。この通りはアーケ
  ードになっているので天気を気にせずに買い物が出来ます。通りの奥にウマイヤド・モスクがありま
  す。「アラビアのロレンス」の映画をご覧になった方はお馴染です。この映画を高校生(40年近く前)
  の時に見ました。世界史が好きだったので、この映画の歴史的な背景に強く興味を抱いた事を覚え
  ています。オスマントルコが悪者になっている勧善懲悪に嫌悪感を覚えましたっけ・・・

    

  ウマイヤド・モスクの入り口が奥に見えます。ローマ時代の柱を抜けるとミナレット(尖塔)が目に
  飛び込んできました。アンダルシアや北アフリカの四角いミナレットを見慣れた目に新鮮に映りま
  す。それにしてスークを抜けて、ローマ柱の間にモスクが見える、このシチュエーションはなんと
  も言葉に出来ませんでした。

    

  モスク側からスークを見た写真です。アーケードの構造が見えます。右はスークの横にある城砦。
  モスクの観光は明日です。ちょっと自由時間になったのでカフィーヤ(ベドウィン方言ハッタ/アラ
  ブ人が頭に被る白黒や赤白の格子模様の布)を買いに走りました。シリアは周辺諸国の工場的
  な国で、こうしたものを作っています。中国製も多いので注意して買いました。

    

  集合場所に戻ってくると停電でした。18時〜20時まで政府が節約で電気を切るらしく、スークが
  真っ暗に!地元民は慣れているらしく慌てません。自家発電の店は電気が付いています。観光
  用やモスクが停電していないのがミソです。通りに出ると車が無茶苦茶な運転で走り回っていま
  した。雨のせいかもしれないのですが、3台が目の前で玉突き事故。怒号が飛び交いポリスの笛
  が鳴り響きます。不謹慎なのですが、ああ〜アラブ世界に来た実感がして嬉しくなってしまいまし
  た。野次馬が集まってきます。中東を知らない人は怖く感じるかもしれないのですが、イスラム圏
  は、犯罪面ではヨーロッパよりずっと安全です。ただ交通事故は怖いですよ。

     

  ガイドのモハメッド君がホテルに電話すると、やはり停電で料理が準備できないとのことで、急遽、
  ダマスカスの夜景を見下ろすカシオン山に登りました。街灯は点いているのでご覧の通りです。
  ただ、雨ですから寒いしでシャッターもままならない状態でした。カシオン山は旧約聖書に登場す
  る山です。アダムとイヴの子供が人類史上初の殺人を犯した場所として有名なんですよね。ホテル
  に着くとキャンドルサービス(?)でウエルカムドリンク!中東の旅では動じてはいけません(笑)

    

  電気も点いて食事の準備が出来ました。僕にとっては馴染みのある料理が並んでいます。でも、
  このホテルの味は今ひとつでした。酸味がちょっとキツかったです。でも盛り付けは綺麗ですね。

    

  好きなものを自分の皿に取って食べるバイキング。野菜が一杯でヘルシー!アラブ料理はいい
  です。ヨーグルトものが美味でした。葡萄のピラフ詰めは出来合いのものかな・・・雑味がしすぎ
  でした。お腹一杯になって、この夜は爆睡。

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