シリア・ヨルダンの旅−6
                    <シェフの独断と偏見に満ちた旅行記>

■6日目 アンマン>>マダバ>>ぺトラ


 

 
 
  ぺトラまでに体調を戻さなくてはと必死でした。アンマン城の朝です。夕べのホテルの記憶がほとんど
  ありません。気絶したからです(笑)いいホテルだった筈ですが・・・この朝はゆっくり休んだお陰で少し
  元気になっていました。ほとんど食べていないのにお腹が空いていないのがスゴイです。


 

  ヨルダンの首都アンマンは、7つの丘に広がっています。特にこのアンマン城は、ジャバル・アル・カ
  ラア山頂にあってロケーションのいい所です。3方が崖で残りが細い尾根という地形で、古くから人が
  暮らし、要塞として利用されてきたそうです。



 

  とにかく見晴らしが良く、朝の柔らかい日差しを浴びて気持ちいい所です。三人のオジサンが何や
  ら討論中。工事をしていたので段取りの話し合いかもしれません。

    

  ツーリストポリスのカッコいいお兄ちゃんと記念撮影!だいぶ元気になってきましたねえ。後ろのド
  ームは教会>モスクだった所、現在、工事中です。掘ると色んなものが出てくるらしく、簡単には
  進まないようです。

    

 

  アンマン城にはヨルダン考古学博物館があります。入り口に置いてあった頭像の生き生きとした表
  情に魅かれて一枚。右が死海のクムランで羊飼いが見つけた死海文書!最古の旧約聖書でアラル
  語で書かれています。現在のものと内容が変わっていない事を証明してくれたそうです。撮影可!

    

  アンマン城の中腹にヤギがいました。ここは街中です!ダウンタウンの人々もパチリ。このバスの窓
  はスモークがかかっていて色補正してもこんな色になってしまいます。

    

  アンマンのローマ円形劇場。食傷気味で見学もそこそこに出てしまいました。公園でのんびり日向ぼ
  っこしてました。アンマン城のあるジャバル・アル・カラア山の崖が見えました。体調が悪いと好奇心も
  なくなります。

    

  アンマンを離れ、南へ40km走り、マダバに着きました。この街には教会もあってキリスト教にまつわる
  ものが多いのです。モーゼが出エジプト後にヨルダン渓谷の東側を北上したと言われているからです。
  ここがまさに東側。そしてモーゼ終焉の地だと分かっているのが、マダバの西にあるネボ山です。

    

    

  お昼を食べたエルカルドの料理。シリア・ヨルダンに来て初めて出てきたタッブーレ(パセリのサラダ)
  です。美味しかった〜若鶏のトマトソース煮込みや仔羊のヨーグルトソース煮込みなんかもありまし
  した。これをピラフに乗っけるとマンサフだと言うのですが・・・デザートのバスブーサ(セモリナ粉とコ
  コナッツパウダーのシロップ漬け)を3つも食べて元気になっていました!

 

  モーゼが亡くなった場所と言われるネボ山からの眺めです。木と木の間に薄っすらと死海が見え
  ます。向こうはイスラエルです。丘の上にエルサレムも見えました。丘の上と書きましたが、死海
  が海抜マイナス410mなのです。ここでモーゼは有名な「あれが約束の地カナンだ」と言ったと
  いわれています。彼はその約束の地に行くことはなかったのです。

  

  ヨルダン渓谷の眺望です。一番低いところが死海に流れ込むヨルダン川でイスラエルとの国境で
  す。昨年末から続くガザへの攻撃がひどくなっていたので妙な緊張感がありました。ヨルダン川
  西岸はパレスチナ自治区ですから・・・今回の旅行も中止になるかと思っていました。でも実際に
  訪れたシリア・ヨルダンの治安は抜群によかったです。ここ以外で緊張感を感じたことがありませ
  んでした。ここも自分たちが勝手に緊張しているだけなんですけどね・・・
 
    

  ヨルダンのガイド・みっちゃん(通称)の説明を博物館で聞きます。ヨルダンはシリアと違って物価
  がヨーロッパ並でした。シリアと比べると3〜4倍高い感じです。それだけ豊かだということなのかも
  しれません。

    

  マダバの街に戻りデザート・ハイウェイを南下します。日産のトラックに乗せられた子ヤギが可愛らし
  く、思わずシャッターを押しました。道の途中にあった丸いドームと小さなミナレットを持つモスクは、
  チュニジアの南に来たような錯覚を覚えました。

 

  デザート・ハイウェイをひたすら南下します。ぺトラまでは290kmです。途中で撮影した夕日です。
  
 

  線路と交差したので慌ててシャッターを切りました。聞けばヒジャーズ鉄道の跡地にレールを敷き、
  アカバまで観光列車が走っているそうです。ただ運行は週一回だそうです。今度はこれに乗りたい!

    

  完全に陽が落ちると街の明かりや街灯がないので真っ暗になっていきます。西が明るいうちはシャ
  ッターが降りました。

    

  夜になってホテルに到着。ホテルはマリオット!後半は豪華になっていきます。夜、オプショナル・
  ツアーのキャンドルナイトに参加しました。体調が悪いのを知ってて添乗員さんも心配してくれました
  が、この為に来たんだから這ってでも行きますと答えました。シク(岩の裂け目)に延々とキャンドル
  が灯されています。月明かりも思った以上に明るく、岩肌を照らし幻想的でした。

    

  エルハズネ神殿の前に一杯キャンドルが並んで照らし出しています。そこでベドウィンの歌や物語が
  演じられました。ミントティが回ってきました。写真はうまく取れませんでしたが、素晴らしい体験でした。

 

  シクから出て街に戻る道です。岩肌が青く見えるのは月明かりです。添乗員さんもガイドさんもオプシ
  ョナルツアー(3000円)が気に入られないかもと心配していましたが、少なくとも僕とママは大満足で
  した。感動しましたよ。昼のぺトラとは全く違う幻想的な夜でした。この為に色々我慢したんです(笑)
  それにしても説明でムードを壊すのでフラッシュは禁止とあれだけ注意されていたにも関わらず、バン
  バンフラッシュたく奴が一杯いて悲しかったですねえ。ほとんどが非英語圏。説明は英語でした。

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