TOP                  ■初めての乙かい?

 

  僕が昨年(2008年5月)、BSジャパンの取材でオーストリアへ行ったのはご存知ですね。
  その時、同行したクラフトのSさんと知り合ったのが、全ての始まりです。「6.5mmのナロー
  はどうなんですか?」という問いに「良く走る6.5mmの動力と魅力あるレイアウトが発表さ
  れればファンが増えるんじゃないですかね」と僕。例によって無責任な発言をしたのでした。
  それから軽便祭りで、6,5mm動力を販売したいからと開発をお願いしました。そして出来
  上がったのが上の動力です。良く出来ています。内容からすると決して高い買い物ではあり
  ません。僕の役目は、こいつを使って遊ぶ事。風景を作るということですね。クリクラ・A氏の
  チビリそうな位にかっこいい「栗倉石材興業」みたいにはいかないでしょうけど・・・

  僕はやっぱり炭鉱モノかなあ・・・穴から出てきたコイツがホッパーへ、下には8100の牽く
  セキの列・・・イメージが湧いてきましたね〜キャンベルの割り箸キットが目を覚ます時かも!

 

  この枕木はクラシック・ストーリー製の津軽・秋田のボギー客車にオマケで入っていたもの
  です。僕はシビレました(笑)マイクロ・エンジニアリング社(ME)のCODE40用でレール
  の溝があります。スパイクのガイド穴まであるんです。6,5mmに躊躇していた理由のヒト
  ツにレール環境があります。ハンドレイにしてもハンドスパイクにしても、なんか乗り気に
  ならなかったんです。この枕木の6,5mm版があれば・・・無理を承知でクラシック・ストー
  リーのY氏にメールしました。このHOn用は別売希望を伝えました。すでに発売(2010年
  2月15日現在)になりました。このフットワークの軽さ!感動します。6,5mm用は設計途
  中!ヤッター!なんかやる気が出てきましたよ〜

 ■2010軽便鉄道模型祭記念エッチングを作る

 

  枕木がなかなか上がりません。Y氏も忙しい方なので催促も出来ないし・・・車輌がないので
  この間に乙の機関車を作ります。祭りで販売した記念エッチングは2ftゲージのプリムスです
  から、ピッタリの素材です。栗島人形(右下に写っています)もあるので頑張ります。(10・10)

 

  台枠から組みます。説明書にも書いてありますが、合わせるパーツの位置決めの為の突起が
  あるので間違って切り落とさないようにします。軸受はランナーに付いたまま半田付けしますが、
  ちょっと多く流してしまいました。2番目はキサゲが大変そう・・・って5個ある〜助かった〜(笑)

 

  台枠の板を3枚重ねて軸受が付いた状態です。動力用の板も強度を上げるためにサッサと
  付けました。このエッチングは基本が谷折です。前後も含め、間違えないようにします。

 

  台枠が出来てエンドビームの工作です。下に来るL字と中板の組み合わせを、しっかり平行に
  する事と、外側の板の折り曲げ具合が注意点です。ここをキレイにクリア出来るかが台枠工作
  のポイントになります。エッチングでも、ここまでの雰囲気を出せるんですね。

 

  今回はクラフトのWB12−6,5動力を使います。取り付け板の穴を1,2mmでサラってネジ
  切りしました。つまり1,4mm×2mmビスでとめます。これで下回りは完成です。

 

  エンジン・ボンネットとラジエターを組みます。気持ちいい位にパーツ同士が合います。ラジエタ
  ーは4枚のエッチング板を重ねる方法で番号が彫ってあります。2の爪で合わせるのですが、
  上と横を揃えるのに注意します。一枚の厚いパーツに見えるようにするのは結構難儀します。

 

  キサゲが済んでいませんが、一気にキャブを組みました。窓枠を選択した事と屋根の曲線を変
  えて大きめにしました。これは好みの問題と、なるべく他の人と同じにしたくない心理からです。

 

  ラジエターキャップ、点検蓋、砂箱蓋などを付けました。念のため台枠と合わせてみます。大丈
  夫そうです。ラジエターグリルもハンダ付けしました。ボンネットサイドやキャブの扉のハンドル
  は省略しました。このサイズで付けると、半田でラインが崩れそうな気がします。キャブのフロ
  ント窓もかなり変えました。付属のキャブ後部用2枚窓を加工して、ヒサシも付けました。これ
  でかなり顔つきが変わります。ライト以外、全て付いたのでキサゲをします。

 

  キサゲを済ませて、洗浄、エッチングプライマーの後に単色を塗った所です。台枠は艶消し
  ブラック、上回りはライトグリーン、フィギュアはライトグレーです。そうそう、フクシマの中型
  ヘッドライト(2063)をつけました。LP42よりも小さめですが、かなり大きく感じます。地中
  にもぐる予定の機関車なので、わざと大きめを選択しました。しかもフロントのみです。

 

  とりあえず上下を合わせてみました。ピッタリで嬉しくなります。キャブレターグリルが斜めな
  のは色をさす為です。ちょっとこの緑はチープな感じです。ウエザリングすれば落ち着くと思
  うんですが・・・

 

  一回目の色刺しです。エナメル塗料は透過性があるので一回で済みません。それにしても
  ライトがデカイ!う〜ん間違ったかな・・・(笑)

 

  車番と緑十字入れて軽くウエザリングしました。クラシックストーリーの津軽森林鉄道客車
  (このシリーズでは小さめ)を並べてみました。やはり鉱車のほうが似合いそうです。レール
  の上を走らせたいので、FastTracks社の枕木でレイアウトを作ってみます。

 

  栗島人形の塗装は、上下の作業着をライトグレーにしました。顔はフレッシュにフラットアース
  を混ぜ日焼けさせています。軍手の白と黒い月星の長靴、いやこれは鉄板入りのブーツかな。
  頭は白髪まじりです。彫が上手にデフォルメされているので陰影やハイライトを入れると更に
  良くなります。そんなに違わないと思っていると大間違いですよ〜左上が処理したおじさんで
  す。佇まいが全然違うと思いませんか。

 

  と言ってても車輌に乗せてしまえば、苦労が全く見えません。こだわりなんてこんなもんです。

 

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