■カイロ・ルクソール間の車窓(ワゴン・リから)
食材の仕入れと新しいメニューの模索に、エジプトとドバイに11月25日から12月7日まで
行ってきました。忙しい時期なのに長いお休みをして申し訳ありませんでした。でも、色々な
収穫があり、これからのカルタゴのメニューにプラスになると思っています。あまり観光はしま
せんでしたが、レポートします。
今回も2月の旅と同じく関空経由でした。エミレーツ航空の格安チケットです。ドバイの空港内。
乗り継ぎは楽しいものです。旅のプロローグでワクワクします。
カイロのタクシーは白黒が一般的です。滞在中、何回か乗っているうちに分かってきたのですが、
汚い車ほど料金をふっかけてきます。市内は10〜20エジプトポンド(EP)位ですが、コイツは50
EPを要求しました。観光客は少なからず多めに請求されますから、どうせなら綺麗な奴に乗りま
しょう。白いタクシー(日本で言う白タクではない)はメーターも生きています。動物の毛皮をフロン
トガラスの所に置いてある奴と、「タクシー?}と声をかけてくる奴はタチが悪い。(笑)
カイロに夜に着いて知人宅に宿泊。爆睡でしたが、明け方、雷の音で目が醒めました。すごい
ドシャ降りです。やはり、ママは「雨女」でしたね。どんな所でも取り合えず雨が降ります。そん
な雨も昼には晴れたのでイスラム地区のシタデルへ出かけました。右がムハマド・アリ・モスク
です。ミナレットが鉛筆型でトルコ式です。
シタデルの上から見たカイロ。目の前に見えているのがスルタン・ハサン・モスクです。雨が
降ったおかげで埃っぽいカイロが綺麗です。
ムハマド・アリ・モスクの内装。カメラに収め切れません。上のランプが届きそうですが、実は
かなりの高さにあります。
ムハマド・アリ・モスクの隣にあるナセル・モスク。こちらはかなりシックな感じです。ミナレットが
イラク式。左にムハマド・アリ・モスクのミナレットが写っているので違いが分かります。
ナセル・モスクのミフラブ(メッカの方向を示す窪み)と中庭です。アーチの色使いがエジプト!
シタデル内にある軍事博物館。ミグや戦車やミサイルなどが屋外展示されています。結構ワク
ワクしました。「どうして男の人は軍用車両などに詳しいのか?」と質問されましたが、好きか嫌
いかによると思うと答えていました。ほとんどが旧ソ連製です。冷戦時代のモスクワでも博物館
を見ましたが、撮影禁止でした。あの時から考えたら・・・
シタデルの一番奥にひっそりと佇むスレイマン・パシャ・モスク。オスマントルコ時代のモスクで
観光客が来ないと守衛のオジさんが嘆いていました。コースから外れるから人気がなくても・・・
ドームの中はご覧の通りです。トルコのモスクの特徴が顕著な素晴らしいモスクでした。ムハ
マド・アリ・モスクが1857年建造に対し、こちらは1528年。見る価値があると思うんだけど
なあ〜
シタデルを出て坂を降りて、スルタン・ハサン・モスクへ向かう道です。こんな所を歩いている
観光客はいませんから、とにかく声をかけられます。
カイロで一番古いアフマド・イブン・トゥールン・モスクへの道です。カフェの小さな女の子が
ウエルカムと誘ってくれましたが、先を急ぐので「ラーシュクラン」と返事です。
アフマド・イブン・トゥールン・モスクの中庭。周囲を囲む回廊が素晴らしいの一言です。この
モスクはバグダットのアッバース朝カリフの支配から独立したアフマド・イブン・トゥールンが
879年に建造したものです。らせん階段を持つイラク式の珍しいミナレットが特徴です。
同モスクのミフラブと、ちょうどお祈りの時間で、アザーン(お祈りの呼びかけ)をマイクでするシ
ーンに出会いました。普段の格好なんですよね。
イブン・トゥールンからハンハリーリ市場に向かう途中の果物屋さん。日本と違って季節のモノが
並びます。オレンジ、りんごとグアバが旬でした。この道を歩くツーリストも居ません。タクシーとの
交渉が面倒だから、つい歩いてしまいます。
ちょうど犠牲祭でカイロ市内のあちこちで牛や羊が解体されていました。これが終わるとイスラ
ム暦の新年になるので、街中は文字通りお祭り騒ぎです。
3年前にママが来た時に撮影したおじいちゃん(75)。写真が欲しいと言っていたので届けた
のですが、名前も住所も知らないのに写真を持って行った事に涙を流して感動してくれました。
「アルハンドゥリッラー」(アラーのおかげで!)を連発してました。ママはイイ事したね。この他
に炭屋さんとかにも写真を渡せました。
犠牲祭でスークの商店はみんなお休みです。普段は喧騒でごった返しています。きっと・・・
ズウェーラ門までのスークはカイロ市民用なのでお休みですが、ハンハリーリは観光客相手なの
で、ご覧のような賑わいです。エジプトのみやげ物なら全て揃うと言われるだけあって、とにかく、
すごい人と店の数です。
ハンハリーリの東の入り口にあるフセイン・モスク。とにかくスゴイ人また人。夕暮れ時です。
慣れない街なのに初日に飛ばしすぎて、すっかり疲れていました。
夜は有名なレストラン・アラベスクでモロヘイヤなどエジプト料理を堪能しました。暗い店内で
写真はかなり補正をかけています。意外とアッサリ味なんです。高級レストランだからかな。
バーミヤ(オクラの煮込み)も美味しかったですね。でも実は一番感動したのがレモンジュース!
緑がかっていて、とにかくびっくりする位美味かった〜
帰ってきて再現してみたレモンジュースです。味も見た目も同じように作れました。飲んでみたい人
は「旅行記のレモンジュース飲みた〜い」と注文してください。特別に作りますよ。大量に入れるミン
トがポイント、値段は¥750です。
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