2日目のカイロも晴天。でも排気ガスで霞んで見えるのがこの街の特徴です。埃っぽいし・・・
この日は初めてじっくりナイル川を見ました。大きな川です。衛星写真で見るとナイルの両岸
だけ緑が続いています。雨があまり降らないので植物は、この川によって育つんです。「母な
る川・ナイル」とは、こんなところから、そう呼ばれているんですね。
昼食は知人夫妻とナイル川の中洲にあるマリオット・ホテルでとりました。もと宮殿だっただけ
あって、内装は豪華絢爛!食事はインターナショナル・フーズ、地元飯が好きな僕には「ふ〜
ん」で終わってしまいました。何を食べたかすら覚えていない有様です。
メトロに乗ってカイロの一番古い地区・オールドカイロへ行きました。聖ジョージ修道院(ギリシャ
正教会)とムアッラカ教会(コプト教会)です。それほど期待していなかったのですが、意外や意
外、中を見学して感動してしまいました。
ムアッラカ教会内部の写真です。コプト教は原始キリスト教会の流れを汲み、ローマ・ビザンツ教
会の解釈に反対し、対立して独自の道を歩んできた一派です。エジプトがイスラーム化されていく
時もアラブ軍側につき、ビザンツ帝国と戦ったのです。古代エジプト語の流れを組むコプト語の祈り
の言葉が教会に響き渡った時、宗教と人の関わりを深く考えさせられました。エジプト国民の10%
がコプト教と言われています。
アラブ的な装飾がなされた教会は10世紀に再建されたもの、内装はそれ以前のものも使われ
ています。こうした装飾のデザインは、イスラームより古く、影響を与えた方なのかもしれません。
聖ジョージ修道院のエントランスと内観です。シンプルなデザインのステンドグラスと壮麗なシャン
デリアが不思議な感じです。キャンドルがゆらめいて聖人のイコンを照らしていました。
私の写真技術では、あの感動を伝え切れません。是非、カイロへ行かれた時は、静かに身を置
いてみてください。コプトの人々の強い優しさに触れる事が出来ます。
オールドカイロにあるアムル・モスク。カイロで最大のモスクです。641年にアラブ軍がエジプトを
征服した時の建立から、徐々に大きくなっていったそうです。今の大きさになったのが827年!
アムル・モスクの中庭とミフラブ。月が出ていましたが、見えるかなあ〜異教徒は緑のねずみ男
スタイルをさせられました。私は平気でしたが、短パン姿の欧米系男性は被らされました。
オールドカイロに隣接するメトロ・マール・ギルギス駅、地下鉄も途中から地上に出ます。この
メトロは近鉄車輌製でした。日本も色々と輸出しているんですね。
夜は軽く有名店・Felfelaのターメイヤサンドで済ませました。これ軽くてサクサクしてて、とても
美味でした。店内は地元の若い人達で一杯です。シャワルマもおすすめです!
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