朝になったら昨日の騒ぎが嘘のようになっていました。今日から会社も学校も始まりますから・・・

 

  路面電車に乗る人も多くはありません。あんなに散らかっていた道も綺麗に掃除されていました。

 

  朝の漁が済んで網を繕う猟師達です。漁業は規模が小さいものの数で勝負という所でしょう。
  海の資源から考えれば必要な分だけ獲るというのは正しいやり方だと思います。値を保つため
  だったり消費できなかったものを、大量に破棄している私達は、考えを変えないとね。

 

  港の突端にあるカーイトゥベーイの要塞です。ここには古代7不思議と言われたファロスの灯台
  があった場所です。要塞は15世紀にマムルーク朝のスルタンによって建てられました。子供の
  頃、世界の7不思議みたいな本をドキドキしながら漁って読んでいたので、ファロスと聞くだけで
  昇天です。(笑)ファロスの灯台はアレキサンダーの命によって作られたと言われ、高さ120m
  もあって50km先から光が見えたそうです。14世紀の大地震で崩壊しました。

 

  カーイトゥベーイの要塞から見た防波堤です。向こうの銀色に見えるドームがアレキサンドリア
  図書館!ヘレニズム時代に世界最大の図書館でした。幾何学のユークリッドが通った所です。
  
 

  この路線はポール集電なのですが、ヤグラを組んだパンタが乗っている車両が珍しくてパチリ!
  興味のない人には何のことだか分からないですね〜(笑)

 

  仕事柄か海外旅行で一番好きな場所が市場です。必ず覗くようにしています。どんな食材が
  あるのかなあ〜見るだけで色々な料理を考えてしまいます。

  

  とにかく豊かな海です。鯛や鱸、メルルーサや鯵、鯖、鰯などなど、魚屋のオジさんに聞いたら
  全部、地元で獲れたものばかりだそうです。前に海老が高いと書きましたが、魚は日本の1/5
  の値段ですが、海老は同じくらいの値段です。どれ位高価かお分かりになるでしょう。皆さんに
  は申し訳ないけど、地中海の海老は日本の何倍も美味しいですよ。冷凍じゃないし・・・

 

  ナスの立派なこと!味が濃いんですよね〜こちらの野菜。前に唐辛子!手前は隣の魚屋の
  甲イカです。うまそうです。日本語でなんというと単語をあちこちで聞かれました。

 

 

  大好物のアーティチョークです。葉の部分は塩茹でして、歯でこそぎ落とすように食べ、芯は
  下の写真のようにして肉詰めしてオーブン焼き!ヨダレが出ます。日本では高すぎて!(涙)

 

  これは何屋さんでしょう?答えはピクルス屋さんです。ニンジン、唐辛子、レモン、カブなど。味見
  させてもらいました。うまい〜前に座っているおばちゃんはチーズを売っています。桶に塩水張っ
  て中に豆腐のような白チーズ。ギリシャではフェタ、トルコではベヤズペニィールといいます。

 

  「中国人か?」と声をかけてきた市場のオジさん。隣はなんとお母さんだそうです。ということは!
  このオジさん、俺より若いかも(笑)「日本人だよ」と答えたら、お茶をご馳走してくれました。日本
  とエジプトの関係は非常にイイ!と、中国はエゴが強いとか・・・何かあったのかなあ。皆さんも経
  験されているでしょうが、私達は中国人と間違われたり、からかわれたりしますよね。中国の人
  を悪く言うのは単純な誤解なんだと思います。いつかそんなのがなくなればいいのですが・・・

 

  市場を見て回ったら猛烈にお腹が空いて、ショッピングモールで食事です。ファッタ・イスカンダリ
  ーヤを食べました。魚介のスープで炊いたご飯にニンニクとオリーブオイルを効かせた具を乗せ 
  た一品です。具はイカ、海老、鱸(スズキ)とパプリカです。ご飯の中に揚げたパンが入っていま
  す。食感が変わって美味しいんです。これメニューに加えたいなあ〜

 

  食事も済んで呆気なくカイロへ戻る時間です。少し早目に駅に行って、駅のカフェでティタイム!

 

  来る時は機関車が牽引する客車でしたが、今度は編成ディーゼル列車です。特急ぽいですね。
  車両はフランス製・・・と言ってもかなり古いものですね。来る時の客車はスペイン製でした。

 

  内装はこんな感じです。リクライニングで、なかなか乗り心地が良かったです。カイロまで爆睡!

 

  アレキサンドリア良かったなあ〜カイロには夜に到着。3時間の旅でした。


             TOPページへ戻る              次のページを見る