朝目を覚ますと、すでに日は上がり明るくなっていました。列車は定時より遅く、頻繁に停車しま
  す。同じ路線で追突事故があって多数の死者を出したばかりなので、安全運転は喜ばしい事で
  す。窓の外を見るとピラミッドが見えます。ルクソールは東岸ですが、少し北で西岸に渡り走って
  きたのです。ピラミッドは形からサッカラの階段ピラミッドだと思いました。

 

  ある村で停車しました。見ると目の前にターメイヤ屋さん、フールも売っています。ここは舞台を
  見ているようでした。色々な登場人物が右から左からやってくるのです。ロバに乗ったパン売り
  おじさんやターメイヤを買いに来る子供。フールを買いに器を持ってくる女性。10分位の停車に
  飽きる事がなかったのです。

 

  この旅行記のタイトルバックにも使ったおじさん2人。畑の横で早朝から何を話しているんでしょう。
  昔の本で銅版画の挿絵にでもなりそうな二人の姿です。

 

  カイロには2時間遅れで到着。今日がエジプト最後の日です。さすがにピラミッドは見ないとイカン
  だろうと思って運転手をお願いしていました。時間に正確な彼は待っているだろうなあ。

 

  先日、郊外型スーパーに行った時のように高速道路からピラミッドが見えます。わくわくします。

 

  ガザ市に到着!大きく見えますね。イメージより鋭角なんですね。午前10時。逆光で残念。

 

  左の一番大きいのがクフ王のピラミッド(146m)、真ん中がカフラー王(143m)、人の陰になって
  いる遠いのがメンカウラー王(65m)のものです。散々、映像で見ていたのですが、やはり大きい!

 

  世界に名だたる観光地ですから色々な国の人が居ます。「らくだ〜」と日本語で誘われるのも当た
  り前で「ガイド〜」と言われるのも、エジプト人の運転手が一緒なので安心です。

 

  チケット売り場兼入り口は北側ですが、クフ王のピラミッドの東側に回ると3つのピラミッドが重な
  って見えます。地元(エジプト人という意味)の学生が団体見学で来ていました。

 

  少し離れた高台にある3つのピラミッドが望めるパノラマポイントは観光客がひっきりなしです。

 

  私もお決まりの記念撮影。なんか疲れた顔をしています。とっても芸のない写真ですねえ。(笑)

 

  それからピラミッドと言えばスフィンクスですから見に・・・意外に離れて低い位置にあるのに驚き
  ました。後ろはカフラー王のピラミッド。ピラミッドは正確に東西南北を向いています。

 

  誰もが撮るお決まりの写真です。ママいわく2年前より顔が崩れているとのこと・・・

 

  駐車場に向かう途中で撮影した一枚。こういう写真の方が好きですね。塀は砂漠との境界。

 

  午後は知人夫妻とドイツ人がやっているバザーにでかけ、その後、空港へ向かいました。ああエジ
  プト滞在も終わりです。日常生活と小旅行が混在する不思議な滞在でした。

 

  空港で見かけたドバイ女性。とても綺麗な人でした。ドバイ人女性は他の湾岸諸国と比べ、民族衣
  装が細身なのですぐに分かります。刺繍がアクセントになっています。


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