空港から乗ったのはピンクタクシー!(女性専用)女性と一緒だと男性も乗れます。運転手はチャー
ミングなドバイ人女性でした。他のアラブ世界では考えられないシチュエーションです。運転は上手
でした。ドバイ社会でも既婚の女性は男性と話をする事がありませんが、彼女らは僕が外国人で
奥さんが一緒ということで気軽に話をしてくれました。
予約してあるホテルのあるバスタキヤ地区(歴史地区)に向かいます。UAE・ドバイと言えば近代
的なビル群、パームアイランドのようなリゾート、ブランド品の買い物などのイメージですが、そう
いうのに二人とも全く興味がなく、古いアラブの街並みに宿を取りました。
今日、宿泊するオリエントゲストハウスの入り口です。古い民家を改造した宿です。ワクワク。
木戸を抜けると、ご覧のような中庭。左にフロントがあり宿泊手続きをします。部屋は中庭に面した
扉がそうです。僕らは右奥のNo.8に宿泊です。金融・ドバイショックの後で客は2組だけ!
部屋の中はこんな感じです。10室しかないので、なかなか予約が取れないと聞いていたのです。
本当にいいホテルです。休憩した後、食事を取りに散歩です。バスタキヤ地区はオレンジの照明。
バスタキヤ地区にはこうした塔がたくさんあります。後で知ったのですが、建物に風を取り込む塔
なんだそうです。一角にあったレストラン・バスタキヤ・ナイト。アラブ料理なのでチェックです。
一角に砂場があってラクダが繋がれていました。疑問は次の日、明るくなってから晴れます。
まだお腹が空いていないので散歩です。クリーク(川ではなく海の水で入り江)沿いを歩きます。
クリークにはアブラと呼ばれる水上乗り合い船が走り回っています。橋が多くないので向こう岸に
渡るのに使ったりします。乗りたいなあ。ドバイ・オールド・スークの一角はインド人街でした。
スパイスの香りと花が一杯売られています。蓮の花なんかもあります。ヒィンズーの事は分から
ないので何に使うかも分かりません。お祈りかな・・・ドバイはインド人、フイリピン、マレーシア
などから出稼ぎが多くて、外国人労働者が人口の7〜8割を占めているそうです。
妖しい照明の一角。私の海外経験からすると、こういう所は危ない地域が多いのですが、ドバイ
では全く心配いりません。向こうがアブラの船着場ですから。子供も遊んでいます。
オールドスークの傍にグランドモスクがあってミナレットは灯台のような形をしています。船は
ドバイ博物館に置かれているものです。インドのスパイスを嗅いでお腹が空いてきました。
先程のバスタキヤ・ナイトに入りました。表に居たフイリピンの女の子に「食べに戻ってくるからね」
と言っていて、本当に顔を出したら驚いた後、すごく嬉しそうに笑って案内してくれました。写真は
ホンモス・ビッ・タッヒーニ(ひよこ豆のディップ)です。ザクロやカーリングした野菜が綺麗です。
※カーリングじゃなくてカービングが正しいです。チーム青森か!一人ツッコミ(笑)
衝撃的な盛り付けのタッブーレ(パセリとブルグールのサラダ)です。レタスに包んで食べたいよう〜
シリアやレバノンとは根本的に違う料理に変わっていました。ここレバノン料理とうたっています。
シシタウック(若鶏の串焼き)ピラフがどっさりというのはマシュリクのアラブ料理の特徴です。サフ
ランの香りがして美味しいピラフでした。どっちが主役か分かりません。ママはラムのシチュウを食
べていました。どちらも美味しかったです。シシタウックはシシケバブと並んでアラブ全域にあります。
アラブの人は否定しますが、トルコ料理がルーツです。トルコ語で鶏肉をタウックといいますから。
色んなところでメニューにぺリエとあるので注文すると、ガス入りのミネラルウォーターが出てきて
ガッカリしていましたが、ドバイでは本物が出てきました。アラビア語がついています。
このレストランも混んでいるとガイドブックに書いてあったのですが、3組位の客入りでした。ドバイ
の経済に占める石油依存率は5%とかで、他は金融関係だそうです。リーマンショック以来、大変
なのかもしれません。それと後で知ったのですが、私達はドバイ祭り後に訪れたのです。ですから
閑散とした感じは、なおさらだったんです。
食事の後、カフェのような建物があってドバイの人達がシーシャやカードゲームをしているところが
ありました。営業している風でもなく、何気なく見ていたら「どこから来た?」と質問。「アナミナリヤ
バン」(日本から)と答えると「入れ」と・・・中に入ると、お茶やアラビックコーヒーが次から次と出て
きました。室内には大きなアクオス(TV)があってサッカー中継をしています。不思議な体験でした。
どうも近所の集会所らしく、僕らはごちそうになったようです。お茶の中でもオレガノティがあって
お通じが良くなるそうです。私は長年それに悩んでいたのですが、これ以降作って飲んでいます。
体質に合っていたのか、その悩みから開放されつつあります。昔の人の知恵はすごいなあ。でも
正直言って美味しいものではなく、飲むのに慣れるまでツライです。良薬口に苦し・・・
バスタキヤの夜は幻想的でした。まるで夢でも見ていたような感じです。朝、目覚めて散歩です。
まだ人通りもまばらです。バスタキヤ地区の入り口、確かに夕べの事は現実だったんですね。
ドバイでのタクシーの停め方ですが、流しは日本と同じように乗車できますが、停める場所が決ま
っています。歩道が少しへこんだ所があちこちにあります。そこで手を挙げます。他では罰金を
取られるので運転手は停まるのを嫌がり、なかなか停まってくれません。
上でオレガノティの事を書いたら、メールでたくさんのお問い合わせがありました。皆さんも悩んで
いるんですね。作り方は簡単です。水2カップに乾燥オレガノ大匙1を煮出します。沸騰したら弱火
にして2〜3分くらい更に煮込み完成です。色はこれくらいです。蜂蜜やお砂糖を入れると飲みや
すくなります。ドバイはストレートでした。
アラビックコーヒー(アラビア半島の)ですが、水1カップにコーヒー豆12粒とカルダモン2サヤ分を
入れて沸騰させて弱火にして10分くらい煮だします。濾してカップで飲みます。作り方が正しいか
は分かりませんが、記憶の味と色だけを頼りに再現したものです。
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