KISO HOn Layout-1
「楽しみにしているんだけど〜」と聞かれる、このレイアウトですが、諸々の事情によって
頓挫してしまいました。本当にごめんなさい。理由は聞かないでください。この給水塔と
機関庫は、乙レイアウトに移設します。
とれいん誌のカルタゴサロンの2010年記事は、HOナローの木曾にする事にしました。それも
コッペルやボールドウィンが活躍出来るレイアウトです。この案は以前からやってみたいものの
一つでした。DLならホイットコムやプリムスなんかが似合うレイアウトです。勿論、模型ですから
酒井の5tやらC4が入線しないという訳ではありません。あくまで時代設定をそこにするというだ
けの話です。また木曾か〜と言われそうです(笑)
■Layout Plan−1
■Layout Plan−2
テストの結果、SLが走るには、最小半径200Rは欲しいところです。板取りは600mm幅は
必要です。酒井5tなら450mmで済みます。最初はプラン1を考えましたが、運ぶ事とかを考
慮するとツライものがあります。コンパクトにしてみたのがプラン2です。これでも、まだ大きい
のですが、これ以下だと再現したい風景が制約を受けます。内回りの勾配もキツクなって現
実的でなくなります。板を真っ直ぐにすれば作るのも運ぶのも簡単なのですが、車輌走行の
楽しみが半減します。色々な事を考えて落ち着いたプランですが、実際の製作でいつもの様
に変更するかもしれません。アナログでもDCCでも分離して走れるように片渡り線(赤線)で
外回りと内回りを分離・独立させます。
レイアウトに向けて整備中の車輌です。ホイットコムが小さいですねえ。デコーダー搭載の為に
モーター交換を済ませました。コッペルは一度走らなくなったものを足回りを中心に徹底的に直
しました。動輪の遊び、位相の狂いなどです。最初からそうだった訳ではなく、走らせるているう
ちにおかしくなりました。ロッドの段付きビスが緩んだのが原因です。特に集電用のパーツ(図a)
がなくなっていて困りました。図のようにコッペルは特殊な構造になっています。これはどんぐり
カプラー用のピンがちょうどいいんです。長さが長いので切って動輪を擦る部分をヤスリで丸める
という簡単な加工が必要です。ライトにさかつうで出しているN用LP42LEDを付けましたが、さす
がに小さすぎたようです。670Ωでは明るすぎて1kΩ位にしなければいけません。LEDの定格
が15mAですから定電流ダイオードを追加する方が簡単ですね。
よく配線の事を聞かれるので回路図と実体配線を書いておきます。D(定電流ダイオード)を
省略しても構いません。LEDや定電流ダイオードの定格でも変わるのですが、まあこんな感
じで配線すれば、とりあえず点灯します。デコーダーは青線がプラスで白・黄色線がマイナス
です。色から反対のイメージで間違いがちです。チップLEDは赤だけ逆になります。白・黄色
は狭くて凸がプラス側です。
チップLEDのハンダ付けは10Wの半田ゴテと基板用ハンダ、プリント基板用フラックスが必要
です。慣れるとそんなに大変ではありません。LEDの発光部分を両面テープで固定して基板
側を上にして作業すると楽です。エナメル線はデザインナイフの刃をたてて表面を削ります。コ
ツはジュっと半田ゴテを一瞬当てるだけです。長く当てると発光部分が溶けます。これを習得す
ると色々な事が出来ますよね。建物用に大きめのLEDで練習してから、NanoLEDに挑戦して
みましょう。(今は秋月電子とかでも入手出来るようになりました)エナメル線の皮膜は半田ごて
で擦るだけでも剥がれる事が分かりました。これで間違って線を傷つけなくなり、細かな作業が
出来るようになりました。後で線がポロっと折れるのはナイフで傷つけたからです。それがなく
なるのです。
レイアウトの左隅にある機関庫と給水塔を作りました。どちらもクラシック・ストーリー製です。
機関庫は「バス駐泊所」(ST-0007)で機関庫にも出来るというもの。「木造給水槽」(ST-0001)
は、土台に1mm厚バルサを置いて、その上に作りました。このままレイアウトに接着します。
実は水槽の天板と底板を逆に付けてしまい、ちょっと辻褄が合わなくなっています。機関庫は
2間の窓を追加工作しています。このキットは板張りに隙間があったりと凝った作りになって
いて、是非とも照明を入れたいと思っています。ちゃんと説明書を見れば作りやすいキットです。
僕のように分かったつもりで慌てると間違います。(笑)こういうストラクチャーを作ると気分が
盛り上がってきます。
■Classic Story製枕木の話
他のところでも書きましたが、クラシック・ストーリー製・秋田の客車にオマケで入っていた枕木
が気に入り、いつしかCODE40でのレイアウトを夢見たのが、この製作記の始まりです。お願
いが聞き入れられ、オマケも商品化されました。これ一袋で30cmの長さのレールが敷けます。
ランナーについたまま枕木を接着します。センターから13,5mmの位置がランナーの外縁で
す。接着剤が乾いたらランナーを切り離します。当然ですが、ランナーには接着剤を付けませ
ん。曲線部分はランナーに開いた穴(12mmの位置)に画鋲とか挿してカーブを固定します。
枕木や建物の土台を着色します。薄めたエナメル塗料の艶消し黒です。ここはレイアウトの左下
部分で、ここだけを作るのは、車輌走行に問題ないかをテストする為です。大丈夫だと思うので
すが、もしこの方式がレイアウトにするのに厳しいようなら、お立ち台にします。
レールの接着はゼリー状瞬間接着剤です。枕木の溝にレールを接着するだけで、あっという間
に9mmゲージのレールが敷けました。ゲージを測らなくていいので、本当に簡単です。犬釘は
ME社・マイクロスパイクでもフランジが厳しいので、LazyJack製のエッチング犬釘を使います。
こんな小さな犬釘でもレールが左右に動かないように固定してくれます。ショックで瞬着が剥が
れたりするのを防いでくれます。まあボンド水溶液で枕木を固めるとレールも強く固定されると
おもうのですが・・・
こんな佇まいが簡単に作れちゃうのは、本当に嬉しいの一言です。BLWには細いレールです
が、スケール的にはCODE40は本線用レール級です。間違った給水塔は台と水槽の間に隙
間が出来てしまいました。本当は下になる上のフタの方が厚いんですね。
もうひとつ機関庫の所にブラ下がっている電球と傘ですが、「さかつう」さんで出している商品
です。透明プラの傘にLEDをはめこみ着色するという発想の転換商品。ちょっと高いのが難点
ですが、LED配線しなくてもいいので使い出したら止められないものです。(電球色LED配線
済み2セット¥2,048)1kΩ抵抗を配線すると12Vで使えます。(下記参照)
実際の木曾の規格を1/87にしたものです。模型的には市販の枕木などを使うので数値が変
わると思うのですが、一応の目安になります。クラシック・ストーリーの枕木は5mm〜6mmの
変則的な間隔です。CODE40と相まってナロー感が出るように考えられていると思います。
データばかりを載せているのは、自分の為の見直し用です。忘れるんですよね。「あの時はどう
したっけ?」ということばかりです。傘付き電球は2kΩと15mA定電流ダイオード、3mmLEDに
は560Ωが入っています。それでも傘付きは明るすぎるように感じます。(タイトル写真)
上の回路はDCC電流(線路)から取って整流するもので、とれいんに連載した美幌別の原稿で
も書いたものです。ブリッジダイオード(DF06M)と電解コンデンサーで直流にして、抵抗で電圧
を下げるという簡単なものです。これによって照明用電源が必要なくなりました。
上の2つの写真は抵抗値を変えたものです。左が1kΩで右が4,7kΩです。写真では今ひとつ
分からないのですが、肉眼では相当に違います。電球なのでそんなに明るくない方がいいので、
4,7kΩを選択しました。3mmLEDは560Ωのままです。さかつうさんの基板用LEDチップ電球
色はかなり光度が高いからです。車輌は1kΩがベストでした。
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