モロッコの旅ー2

 ■マラケッシュ観光−1

 

  朝、6時半から朝食を取りました。いわゆるコンチネンタルスタイルのバイキングです。モロッコの
  バターが積んである訳でもなく、フランスのプレジダン・バターのパックとか、ダノンのヨーグルトと
  か、ゆで卵、ハムなど、他にコーヒー、紅茶、オレンジジュース・・・モロッコ好きにはつまらないで
  す。写真を撮る気も失せます。モロッコと日本の時差は9時間ですが、夏時間が始まったらしくて
  8時間でした。日本は午後2時半ですね。朝食後、バスに乗って旧市街へ・・・

 

  赤い土レンガで作った城壁を越えると旧市街です。朝の8時でも観光用の馬車がスタンバイして
  います。観光の街なので当たり前なのかもしれません。

  

  マラケッシュのシンボルとなっているクトゥビアのミナレットです。高さが77mもあって、どこから
  でも見えます。現在、モスク部分がないそうです。12世紀のムーア様式の建物です。アンテナ
  に巣を作っているコウノトリ。渡り鳥で夏はアルザスなどへ移動していたのですが、近年、渡ら
  なくなったそうです。ガイドのモハメッドが「フランスのビザがおりない」なんてジョークを言って
  いました。

  

  モロッコのナツメヤシの木は太くて短い気がします。栄養がいいのかもしれません。マラケッシュ
  名物の水売りのおじさん。前から撮るとチップを要求されるので後ろからパシャ!チップと言って
  も5DH(約50円)位だからケチる事はないんですけどね。

 

  クトゥビアのミナレットは方向で装飾が違います。これは南側。上の団子3兄弟(日本語のうまい
  ガイドが言った言葉ですよ)の右に見える三角はメッカの方向を示したものです。美しいミナレッ
  トです。

 

  バヒア宮殿に向かう途中に通った建物の中庭。ここはキャラバンサライ(隊商宿)だった所だそう
  です。屋根にコウノトリが巣を作っています。最初は珍しくて撮影していましたが、この後、ウンザ
  リするほど見る事になります。

  

  街の金属加工のお店です。フードを作っていました。右はスパイス屋さん。中東は三角に盛る
  のが特徴ですが、ここは特に鋭角に積み上げています。風がそんなに吹かないんだろうなあ。
  写真の4隅が黒いのはフード(レンズに太陽光が入らないようにするもの)!レンズがズーム
  で広角になった時に写りこみます。失敗でした。そういう効果だと思えばいいか(笑)

 

  バヒア宮殿の入り口です。マラケッシュの宰相の館だった所。どれほどの権力があったかは
  中を見ると分かります。4人の妻と24人の側女の部屋があり、まるでアルハンブラ宮殿です。

  

  廊下を通ると中庭に噴水があって、木々が植えられています。更に別の廊下と迷路のように
  なっています。バナナやナツメヤシ、ジャスミンやバラなど色とりどりです。漆喰やアトラスシー
  ダー(杉)の彫刻はため息がでます。

  

  中庭に面した小部屋の天井の細工の見事なこと!中庭から小部屋を通って別の中庭へ!

 

  こういう模様のタイルを貼ったのではないんです。それぞれの色のタイルを切り欠いて形を作り、
  裏側を上に並べて、漆喰で固めたモザイクなんです。これだけ人が歩いても段差がありません。
  日本なら絶対に立ち入り禁止ですよねえ。

  

  部屋の屋根やアーチの飾りなど、凄すぎて有難味もなくなってしまいます。感覚が麻痺するん
  です。この宮殿は写真には収めきれないですね。

  

  暖炉は保護領時代にフランスの領事がここに居を構え増設したものだそうです。重なりあう
  アーチが作り出す空間は見事です。

 

  24人の側女が住む部屋がある中庭。扉がそれぞれの部屋になっています。艶やかな時代・・・
  子供達の勉強部屋もあったそうで、頭のいい側女から教わったりしたのでしょうか、なんか想像
  してしまい、物語が頭の中で出来ていました。これ今風に言えば妄想なんでしょうね。

  

  窓を切り取って撮影したこの写真がお気に入りです。中庭側を撮ったものです。ちなみにリアドと
  呼ばれる中庭は、植物があるものだけをそう呼ぶそうです。執務室兼寝室の間。寝室は左右に
  あって冬用と夏用があるそうです。冬用は暖を取りやすいように狭くなっていました。

 

  ちょっとおかしくなった頃にバヒア宮殿を後にしました(笑)サアード朝の墳墓群へ向かいます。
  かなり日差しが強くなっていて、ヒンヤリした宮殿とは別世界です。

 

  城壁は赤い色に塗られています。マラケッシュで一番有名なアグノウ門。コウノトリが居ます。

 

  もうすぐワールドカップの南アフリカ大会が開幕です。サッカー好きには堪らないです。残念なが
  らモロッコは出場しません。皆嘆いていました。誰でも知っている選手のイラストが書かれたペプ
  シコーラの運搬トラック。なんか微妙に変なので撮っちゃいました。メッシとカカが好き!

  

  城壁の内側です。お土産屋さん。アンモナイトや三葉虫の化石とミントティのセットを並べて売って
  います。化石はイミテーションでしょうねえ。きれいに彫り出してあるのがおかしいでしょう。

  

  サアード朝の代々のスルタンが葬られている墓に向かいます。さすがに人気スポットで長蛇の
  列が出来ていました。入り口は狭く2、3人しか見れません。アラウィ朝のムーレイ・イスマイル
  が道と墓廟を壁で囲んで、1917年に空から発見されるまで存在を隠されていたそう。

  

 

  ようやく順番が回ってきて中を覗き込みました。真ん中がアル・マンスール王の墓です。12本の
  イタリア大理石の柱と装飾が素晴らしいです。後ろの人が急かすので、一瞬見るだけでした。

  

  サアード朝の墓廟。マンスール王の子供や母親の墓があります。手前の草の所も大小の墓が
  あって側女なんかが入っているそうです。左の写真の奥がマンスール王の墓で列が見えます。


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