モロッコの旅ー3
■マラケッシュ観光ー2
お墓を見た後はおみやげ屋さんへ、観光用馬車が通ります。モロッコには中央アジアから来た
種類とアラブから来た馬がいます。この馬は混血かな。中央アジア種にしては脚が細いです。
街の中は午前中なのに暑いです。夏の日差しです。一週間前まで涼しかったみたいで・・・
そういえば雨女のママは現地では降りませんでしたが、出発日、日本は雨で寒かったですね。
これが服装計画を誤らせました。長袖ばかり持ってきてしまった〜ママ!汚名返上か!?
旧市街からバスに乗ってメナラ庭園へやってきました。入り口から街を見るとクトゥビアのミナレ
ットが見えます。僕らのホテルは中間地点の左側あたりにあります。いい所ですねえ。
メナラ庭園は12世紀のムワッヒド王朝時代に作られた庭園です。現在は国営のオリーブ畑に
なっています。
庭園の真ん中にある貯水池。地平線が霞んで見えませんが、空気が澄んでいればアトラス山
脈が見えるはずなんです。庭園といっても灌漑用だったと思いますね。畑は昔からあったみた
いですし、バラなどの花々も植えられています。
敷地内に広がるオリーブ畑。植え方が密で土の栄養がいいのが分かります。豊かなんです。
太陽をいっぱい浴びて実をつけています。オリーブの種類は色々あるのですが、緑や黒という違
いではありません。あれは収穫時期で色が違うんです。最初は緑でピンクになり、熟すと黒にな
ります。意外に知られていない事です。日本人には身近な植物ではないですからね。
オリーブの木は2千年とか生きるのですが、収穫の旬は50年〜数百年なので、古い木は切ら
れて建材や細工用に使われます。切った切り株から新しい芽がいっせいに出てきます。すごい
植物です。地中海世界は、この木の恩恵によって成り立っているといっても過言ではありません。
モロッコではバラを多く見かけます。バラは観賞だけでなく、花びらをシロップ漬けにしてジャムに
したり、エキスを抽出して化粧用に使ったりしますが、アラブ世界ではお菓子などの香り付けにも
使います。慣れていない日本人は、化粧した女性の香りが移ったのかと思うそうです(笑)
庭園散歩の後、ホテルに戻って昼食です。やはりバイキングです。太陽に当たった体に野菜が
染み込む感じで美味しいです。人参食べなきゃ!肉を食べずに野菜ばかりおかわりしました。
写真が前後しますが、メナラ庭園に居た観光用のラクダです。砂漠に居るのと違って白いです。
昼食後はホテルでシエスタ(昼寝)タイムでした。夕方まで街に出かけても閉まっていますから・・・
夕方になって、少し陽が傾き始めた頃に街へ戻りました。スパイスや乾物を売っているお店が
いいです。乾燥デーツ(ナツメヤシの実)や乾燥イチジク(トルコ産が多い)など、美味しそう〜
メディナ(旧市街)のスークの中を散歩です。迷路ですから迷子にならないよう・・・ちょうど夕方の
お祈りの時間でアザーンが流れていました。モスクの入り口です。異教徒は入れません。夕方と
いっても夏時間で一時間早いので、日差しはまだまだ強いです。
スークの中を歩いていると「ニイハオ」と声を掛けられます。悪意がある訳ではないんですよね。
実は中東の人間は香港の空手映画が大好きなんですよ〜カンフーのポーズを取ると大喜び!
本場モノ(と言ってもニセモノだけど)だと皆が真似をします。酔拳・・・あ!飲まないか!(笑)
住宅地を抜けると突然に店がビッシリと並んでいる、いかにもスークという場所に出ました。
店のスークを抜けると、かの有名なジャマエルフナ広場に出ました。日中は大道芸人の広場で
すが、夜は屋台の並ぶ屋台街に変身します。ちょうど夕方は入れ替え時で大騒ぎ!
店を作っているところです。毎日、分解、組み立てをするのは大変だろうなあと思っちゃいます。
他の方がOPツアーの馬車体験している間、カフェの3階から広場の喧騒を眺めていました。
屋台が完成すると、あちこちから料理をする煙が立ち昇ります。
そのカフェで飲んだミントティ!ミント入れすぎ〜どなたかが野菜の煮汁を飲んでいるみたいだ
と言っていましたが、まさに!苦い!昔はもっと美味しかったのになあ〜店が混んできて、欧米
のお婆ちゃんが相席。「中国人?」とドイツ語で聞かれ「日本人」とドイツ語で答えると、すごく
素敵な笑顔になって・・・「私はドイツ人よ」と久しぶりに会った友人のように自分を指差しました。
この年齢の方は先の大戦を経験されているからかなあ。広場が見える席を譲りました。
まだ自由時間があるのでスークに戻って奥へ奥へ!言葉が通じるから不安はありません。それ
にママが買い物している方が楽しいというしねえ。日除けのスノコがいい味出しています。
モロッコのお菓子屋さん。昔よりヨーロッパ的なケーキが多くなっていましたが、こうした伝統的
なお菓子も健在です。味が想像できるから生唾がでます。右はスパイスではなくて、いわゆる
漢方。マラケッシュはサハラを越えてブラックアフリカの黒魔術的なものも入ってきています。こ
の写真の後に、そういう地区に入り込みました。カメレオンやトカゲの干したものなど、オドロオ
ドロしい感じ、以前、TVで見た事がありました。(ママの写真あり!↓)
集合時間も近づいてきたので広場に戻りました。途中、迷子になったけど子供達が教えてくれ
ました。昔は「チップ〜」とたかっていたのに変わるものです。30年前だから、このおじさん達が
子供の頃ですよね(笑)店が完成していないのにお客が座っています!道を教えてくれた子に
日本のチョコをあげたら大喜びでした。日本のチョコはすごい!この暑さで溶けない!(笑)
ツアーの皆さんと合流してから近くのレストランへ向かいます。これで7時ですよ〜すごい喧騒!
夕食は若鶏のクスクス!わ〜いクスクスだあ〜と喜ぶくらい、こちららしい初めての料理でした。
味は言うまでもなく美味!ご同行の方々の意見は半々。「鳥の餌みたい」という意見も。
わ〜ピントが合ってない〜でも店の雰囲気をお見せしたいので。生演奏もありました。伝統的な
アラブ音楽です。なんと贅沢な時間なんでしょう〜慣れると感動しなくなる自分を戒めたい!
食事を終えて外に出ると、さっきよりも大騒ぎな状態に・・・毎日がお祭り騒ぎとはこのことです。
写真でも分かるのですが、幻想的な色合いで見入ってしまいます。
食事の後はOPツアーのファンタジアを見にいきました。期待していたんですがねえ・・・
ドラクロワが絵に描いたような幻想的な感じをイメージしていたんですが、とても商業的でしかも
ダラダラしてました。踊り子もやる気なさそうにして、それでもチップは要求するんです。施設もね、
ものすごく出来の悪いTDLみたいでしらけてしまいました。帰って寝ようっと!
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■ママのアルバムから
カメレオン!目が動くので生きています。煎じて飲むそうなんですが・・・・
僕らの入り込んだ怪しい一角。外国人が居ません。フリーマーケットみたいな所?と思っていると
こんなのがぶら下がっている店があったり・・・動物の頭や色々な部位がそのままだよ〜
陸ガメの側にトカゲ?これはさっき死んだと店員が笑ってました。後ろの角はなんじゃい!
恐怖に引きつる僕の顔が分かります(笑)普通の所に出て安心。居るおばちゃんまで魔女に
見えたよ〜でもママは楽しかったみたい。あそこに警官がいたので、まだマシだったけどね。