モロッコの旅ー5

 ■ワルザザートからエルフードまで

 

  朝ごはん(コンチネンタル)を食べる所はテラスになっていてプールもあります。アトラスの山並み
  を眺めてのんびりしていました。

 

  気持ちのいい朝です。この爽やかな空気のまま一日があればいいのですが、太陽が上がると
  ともに気温が上昇していきます。救いは湿気がないので日陰に入ると暑くない事です。

 

  バスに乗り込んでワルザザートとお別れです。領主のカスバです。こういう城が多いのでアトラ
  スの南側をカスバ街道と言います。30年前も通っているんですけど、何かイメージが違います。

 

  荒涼とした風景が続きますが所々にオアシスがあって家々が見えます。向こうにダムが見えま
  す。ダム湖畔には王様の別荘もあるそうです。

 

  アトラスから東に流れ出る川は、そのままサハラに消えていきますが、ダムを作る事で有効利用
  しようとしています。でもそれはサハラの地下水をなくすという事で砂漠のオアシスが枯渇してい
  る所もあります。石が等間隔で積んであるのは地下水路の口、シリアやイランなどにもあります。

 

  途中にあった見事なカスバ。スペイン人が買って修復しているそうです。レストランになっていま
  したが、ホテルにも出来ますね。

 

  何もない土漠です。こういう風景が続いています。ラクダが居たのでシャッター切りました。砂漠
  と言えば砂のイメージですが、ここもサハラ砂漠の一部です。岩漠と言われる岩山もあります。

 

  上の写真の反対側です。草が少し見えます。人が居てラクダや羊を放牧して居るのが見えます。
  僕は田舎育ちで遠くの物をすぐに見つけるので「マサイか!」と皆さんに言われました(笑)アトラ
  スに残雪が所々にあるのが見えます。こういう風景見てワクワクするのも変な話です。

 

  オアシスの町で変なものを発見しました。小高い丘に大きな岩がゴロゴロと転がっています。何?
  ガイドさんにも分からないという事です。自然のもの?人為的なものを感じますけど・・・

 

  途中の町ブーマルン・ダデス。川があって断崖、その上に家々が並んでいます。怖い状況です。

 

  町が見渡せる小高いところで撮影タイムです。嘘のような風景です。低いところに川が流れてい
  るので緑があるのですが、他は土漠。家々がそれに沿って建っています。南方向。

 

  上の写真より右に少しカメラを振った風景です。川がハッキリ見えます。西方向。

 

  更に右に振って川の上流側です。源のアトラスが見えます。町が川に沿って発展しているのが、
  カスバ街道の町の特徴なんですね。北方向。

 

  これが東側。更に小高くなっていてカスバが見えます。これで皆さんも360度の景観をご覧になり
  ましたね。土煉瓦で作られた家は完全に風景と一体化しています。

 

  ブーマルン・ダデスから更に東へ走ると、また大きなオアシスの町が見えてきました。ティネリール
  の町です。途中の写真がないという事は気絶(寝ていた)していたのかもしれません。これから行く
  トドラ峡谷の下流にある町です。町の真ん中にトドラ川が流れています。

 

  何という色合い!アイト・ベン・ハッドゥの時にも感じたのですが、乾いた空気と川の湿気が醸し
  出すコントラストがCGのような感じにするのだと思います。

 

  この暑さの中でも畑で働いている人がいます。緑のある所は照り返しが少なく涼しいのかも・・・
  左の方が上流で峡谷に行きます。向こうに見える山の先が今晩の宿泊地エルフードです。

  

  バスが止まると、どこからともなく子供達が出てきます。手に草で編んだものを持っていて見せる
  のですが、何をしたいのか、今ひとつ分かりません。聞いてもはにかんでいました。売るの?バス
  の窓から見た馬鹿みたいに青い空!

 

  トドラ峡谷までグリーンベルトが続いて民家もあります。斜面に建っているのは民家?

 

  荷物を頭の上に乗っけて運ぶ女の子達が居てシャッター切ったんですが、ほとんど分かりません。

 

  何ていうか、後ろの山が作り物みたいな非現実的な風景です。峡谷はあの先かなあ・・・

 

  左右に岩山が迫るようになってきました。Gorges du Todraとフランス語で書きますが、Gorgesは
  喉元という意味もありますから、まさに峡谷で渓谷ではないんです。

 

  広角レンズ(18mm)にしても、全然、収まりきりません。奥に見えるのが昼ごはんするホテル・
  ヤスミナです。ジャスミンの事ですが、日本語に聞こえて笑っちゃいました。命令形?

  

  バスが入ってきた峡谷入り口です。右に車が止まっています。ホテルの上を見上げても・・・

  

  ホテル・ヤスミナのレストランから撮った峡谷入り口です。さあご飯だ!サービスのお兄ちゃん、早く
  撮れよ〜という顔が面白い。あのタジン鍋は1個でも重いよなあ・・・熱いしね。

 

  フーッと言いながらテーブルに置きました。久々にモロッコらしい料理が食べれそう〜嬉しい〜

 

  牛肉と野菜のタジン。絶対にラムの方が美味しいのになあ・・・羊は苦手な人が居るから。でも
  経験から苦手と言う人の8割はまともなラム肉を食べた事がないです。世間一般の暗示にかか
  っている人がほとんど。知らずにラム食べて「この牛肉美味しい」と言うんだもん。でも、人の好 
  みばかりは、どうにも出来ないですしね。ただ単に料理人として悔しいだけなんです。ああ愚痴
  を書いちゃった(笑)牛肉でしたが、このタジンはおいしかったです!

 

  食後にはスイカとオレンジ。食事が済むと塩を片付けられるので、しっかりキープしました。スイカ
  に塩をかけるのは日本人だけらしいです。

  

  ホテルがどんなすごい岩山の下にあるか、食後の散歩がてら離れて撮影。ヨーロッパからクライマ
  ーが一杯来るそうです。逆ハングだもんね。右の写真、日本なら絶対に滝が落ちていますよね。

 

  結構、地元の人達も涼みに来ています。露骨にカメラを向けれないので遠くから・・・あそこに水が
  流れていて脚を付けているんです。おしゃべりしながら・・・

  

  駐車禁止のところに居るロバ君。好きですよ〜こういう写真。さあバスまで戻らなくては・・・

 

  峡谷に行く前に通ったティネリールの町をもう一度通ります。道路が曲がりくねっているのが分か
  ります。

 

  エルフードに向かう道。竜巻がおこっているんですが見えません。ガラスに室内が写り込んで・・・
  それらしくも見えますが、人の影ですよ。

 

  冗談みたいな山の模様。あれも隆起したからあんな風になっているんですね。

 

  この写真は道路に逃げ水が見えたから望遠で撮ったのですが、かすかに見える程度でした。
  道路の上に水色で水のように見えます。蜃気楼の一種です。

 

  あの盛り上がった所は前にも書いた地下水路の口です。結構、何本も通っているようです。

 

  「落ちたら大変だから覗き込まないで〜」と添乗員も必死。そりゃそうです。穴の周囲は脆い土で
  すから、ザラザラと崩れて落ちます。深さ5〜8mあります。ガイドさんが石を落とすと「チャポン!」
  と水の音がしました。

 

  あのちょこんとした山が見えたらエルフードは近いです。以前来た時に目印だったのを思い出し
  ました。土漠から砂漠になってきました。

 

  ホテル・サラムに到着!影が長〜いので夕方だって分かります。空見てると騙されますよね。

 

  部屋がどんな感じかもお見せします。ここはワルザザートより広いです。バスルームも広くて
  キレイでした。一泊しかしないのが勿体ない気もします。暑いので窓は閉切りです。

  

  部屋の前の中庭と通路。なんか絵になるホテルです。僕は気に入りました。センスがいいんです。

  

  ホテルのロビーには噴水があって涼しげな音を立てていました。ママは首に付けていたベルベル
  の布を「こう巻くんだ」とショップのお兄ちゃんに早速巻かれています。

  

  完成図!目だけ見せるのはいいかもね。このホテルでは一杯写真撮りました。なんか絵になる。

  

  

  

  

  久しぶりにしっかり料理の写真も撮りました。丸いのが冷製、四角いのが温かい料理です。クスク
  スやキフタもありました。無難な味付けで誰でも食べれるようにしています。実はこのホテルには
  巨漢のドイツ語圏(と思ったらオランダ人でした)の団体も居て、僕はヨルダンの悪夢を思い出し、
  同行の皆さんに「彼らより先に食べたいものを押さえて!」とアドバイス。皆さん、必死に皿に料理
  を盛って席に運んでいました。オランダ人こそ「日本人は小さな体で良く食べる」と思ったと思いま
  す(笑)だって、ドイツ人団体の後に行ったら何も残っていなかった経験があるんだもん!おかげ
  で満腹になって部屋に戻りました。明日は朝日を見に行くので早起きです。寝ます!


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