モロッコの旅ー6
■エルフードからフェズへ
この日は朝4時半にホテルを出発です。南にあるメルズーガの大砂丘で朝日を見る為です。そこ
へ着くとラクダ隊が待っていました。多くの方は歩いて砂丘に登るのですが、楽をしたい方はラク
ダに追加料金(38$)払って乗ります。歩くのは嫌いではないのですが、ラクダに乗るのが大好
きなので、こちらを選択しました。民族衣装も前もって買って準備万端でした(笑)「ラクダは楽だ
〜」と日本語で地元の人達が連呼していました。
砂漠をラクダで歩くのは本当に気持ちがいいんです。それに砂漠の民・トゥアレグ族(その衣装
の色から通称ブルーマンとも呼ばれる)が憧れなんです。昔、アルジェリアの砂漠を旅した時に
彼らに助けられました。彼らの事は野町和嘉さんの写真集「SAHARA」を是非共ご覧ください。
僕の憧れが少しご理解いただけると思います。ラクダの背が左右に揺れながらゆっくりと進んで
いきます。
東の空が変わってゆきます。向こうはアルジェリアです。山のように見えるのは砂丘なんです。
ラクダから降りて砂丘の上に座り朝日を待ちます。刻々と色が変わっていきます。
同じ方向を時間差で撮影したものです。もうすぐ太陽が顔を出す頃になると、周囲が見えます。
朝日が昇りました。毎日繰り返されている事なのですが、何故か不思議に感じた朝日でした。
砂漠の色は、同じサハラでもチュニジアともアルジェリアとも違います。モロッコは赤いんですよね。
ご満悦の僕をママが撮影してくれた一枚。トゥアレグにはなれないけど、マネゴトで満足でした。
ガイドの子達と一瞬で仲良くなって記念撮影。都会で生温く生きている僕の顔のゆるいこと(笑)
現地の人と同じ格好している観光客はいないので「お前はベルベルだ」と親しみを込めてです。
ラクダ君達はこんな風に座って待っています。「ねえまだ〜」と言っているような顔がかわいい〜
影がキャラバン隊してて思わずシャッター切りました。短い間で砂漠の魅力にまたやられました。
砂漠ツアーの後はベルベル人のテントでミントティをごちそうになります。砂漠の飲み物です。
まだ砂漠で遊んでいたい気持ちを残したまま出発です。僕らの乗るバス(イタリア製?)です。
エルフードの町です。元々はフランス軍の駐屯地として1917年に作られた町です。今は砂漠ツア
ーの拠点になっています。
村まで遠いのに歩いているお母さん方です。上の写真にも写っているのですが、黒が多い?
途中で見た羊とヤギの放牧。かなりの数がいます。英語でシープに複数形がないのは何故だと
いう質問が添乗員さんから、僕は「数えられないから、数えているうちに寝る」とおバカな答えを・・・
本当はいつも数が多く必ず複数だからだそうです。なるほど!シープスとは言わないですよね。
トイレ休憩で寄ったガソリンスタンド、大抵、カフェが併設されています。現代の旅人のオアシスで
す。チェーンのAFRIQUIAです。色がかわいいんですよね。
そこでママが頼んだミントティ!いくらなんでもミント入れすぎ〜過ぎたるは及ばざるが如しなんて
いうのはモロッコでは通じないか。ミントが入りすぎると苦くて青汁飲んでいるような感じになります。
昔はこれ程じゃなかったけどなあ〜バラがキレイです。
フェズへ行くのに中アトラスを越えます。この言い方はフランス語からの直訳なんです。一番南を
オーアトラス(高いアトラスの意)、この辺をモワイヤン・アトラス(中くらいのアトラスの意)というか
らです。向こうの山の斜面にアラビア文字が書かれています。「神の国、王の国」と書かれている
そうです。この後、この意味を身を持って思い知らされます。
昼食で立ち寄ったレストラン。カスバ風の外装。ここで鱒を食べました。パンが美味しかった。
中アトラスには残雪が結構あります。ここは標高があって日本でいえば高原です。
川で洗濯して岩に干しているところ、カーペットとかは川じゃないと無理ですね。結構、こういうシ
ーンを見かけましたから、日常なんでしょうね。しかも車で来ています。
中アトラスの峠です。標高2178mあります。樹木の製作途中みたいな木がアトラスシーダーです。
こちらの写真の方が分かりやすいかもです。アトラスシーダーは建築材料として伐採がすすんで、
レバノン杉みたいに絶滅の危機に瀕していたのですが、今は植林して保護されているそうです。
涼しい風が吹いていました。何事も人は失うと知ると慌てるのですね。
ベルベル人のテントです。様子から放牧用ではなくて住居ですね。この辺の車窓は色々な風景
を見せてくれます。めまぐるしく変わっていきます。
草があるので牛も放牧されています。これは沼ではなくて川なんですよ。水量が多いです。
途中で通った町は木曜市で賑わっていました。日本で言えば土曜日感覚なんですよね。
笑えるほど樹木と草原の境がハッキリしています。羊の放牧が関係しているのかもしれません。
アトラスシーダーの林を抜けます。モロッコのスイスと呼ばれるイフレンの町に入ってきました。
植物も空気も建物もモロッコだとは思えない町です。標高1650mで夏でも涼しい避暑地です。
フランスの保護領時代に作られた町ですが、今は政府要人や王族の別荘地になっています。
噴水に虹が見えました。僕らの旅を祝福してくれているような・・・と思ったらとんでもない事が発
覚!これから僕らの宿泊するフェズのホテルが王様によって貸し切られたとの知らせ!相手は
王様ですから、しょうがありません。今の日本人には絶対権力者というのが理解出来ないです。
それにしても王様が貸し切る程のホテルに泊まってみたかったなあ〜
さあ〜添乗員は大慌てです。日本への国際電話やら何やら・・・知らせは日本の会社に入った
らしく、他のホテルを押さえたとの知らせ!でもオーバーブッキングだって!僕らは羊飼い(添乗
員)さんに導かれるまま草をはぐ、この羊みたいなもんですから、全てお任せです。でも携帯が
あるから便利な世の中になったものですね。
ホテルに無事落ち着けました。郊外ですが、いいホテルでした。部屋もなんとかありました。
無事にホテルに落ち着けて食欲が出たのか、思いっきり食べていました。ここのバイキングは、
種類も量も豊富で楽しかったです。右上のピーマンのメシュィはおかわりしました。左の真ん中
あたりにあるのは、お米のサラダですが、湾岸アラブと違って米は野菜感覚で日本人の口には
合わない味でした。モロッコは煮込みが美味しいです。ああ〜今日もお腹一杯で爆睡!
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