モロッコの旅ー7
■フェズ観光
6時半、朝ごはんを食べにレストランへ。ファンタジアの絵が飾られていました。さあフェズ観光!
出発時間までにホテルのショップで民族衣装を買って準備です。やはりその国の服はその国の
気候に合っていて涼しいんです。怖い顔してますが、店員さんはすごく優しい人でした。
最初に行ったのは、小高い丘です。町全体が見渡せます。ジャカランダ(Jacaranda mimosifolia)
の花が咲いています。この時期はマラケッシュでも咲いていました。フェズは満開状態です。
お決まりの記念撮影!フェズの町がミニチュアのようです。頭はショップのお兄ちゃん作。
王宮前です。なんだっけ手前の花・・・あ!ゼラニューム?花に弱くてすみません。王宮は警備の
関係で正面の門以外を写すと大変らしいです。ビビリますよねえ。
余計な誤解を招かないようにレンズは横に振らないように気をつけました。警備隊が横で睨んで
います。まあ、そんな事はともかく、素晴らしい細工です。元々はスルタンの居城でした。
正門側から反対を見ます。広々としています。道路はあそこで左に直角に曲がっています。
王宮の跡は南に隣接するユダヤ人街を歩きました。基本的にスタイルは変わらないのですが、
テラスがあるのが特徴だそうです。随分とイスラエルへ行き、昔より人数は減ったそうです。
これが特徴的なテラスです。元々、中世にスペインで迫害されたユダヤ人が住み込んだ場所だっ
たそうでメラー(ユダヤ人街)として最古のものだそうです。歯医者が多いんです。
路地が魅力的なのはどの町でも一緒です。正面に王宮の東南にあるスマリン門が見えます。
スマリン門正面。この通りはフェズ・エル・ジェディド通りは賑やかな一角です。残念ながら通りま
せんでした。昔、ここにあったホテルに泊まった事を思い出しました。まだあるのかなあ・・・
満開のジャカランダの花。この花を見れるのは運がいいそうです。この花を見るツアーもあるそ
うです。桜のように開花しているのが短いという話です。僕は本当に花を知らないんだなあ・・・
フェズで最も有名なブー・ジュルード門。一番大きく表はフェズブルーと呼ばれるタイルが飾ってあ
ります。意外と歴史は浅く、1913年建造。
内側というか、反対あは緑(イスラムの色)のタイルで飾られています。東側というべきかな。
門の前の広場。左の建物にある観光看板の日本語が気になって仕方ありませんでした。「あな
たフェズにある笑顔」??直訳だから変なんですね。翻訳機かな。フランス語から訳すと「フェズ
に居る間は笑顔で!」が正しいんですけど・・・願望か・・・(笑)
こういう門の中をメディナ(旧市街)とか言うんですが、とにかく楽しいの一言なんですよね。
色々な種類のデーツが売られています。僕は黒っぽくてネットリしたタイプが好きです。
肉屋さん!内臓もあります。聞いたら牛肉、鶏、羊(マトン、ラム)など色々扱っているそうです。
肉屋さんが集まっているスークです。背中の赤ちゃんがかわいい!右はメルゲーズを作ってる!
こういう写真撮る時は礼儀として、カメラを持ち上げ「モムキン?」(いい?の意)といいます。ご覧
のようにカメラ目線になってくれます。メルゲーズは羊肉のソーセージ!モロッコのは辛くない。
お向かいのメルゲーズは赤い!辛いのかと聞いたらパプリカだそうです。チュニジアと違うか・・・
すぐ側にブー・イナニア・マドラサの入り口がありました。ここはタラア・ケビーラ通りですね。
ブー・イナニア王によって14世紀に建てられたマドラサ(神学校)です。タイルと漆喰彫刻が素晴
らしいの一言。2階は宿舎だったそうです。現在は使われていません。
本当に美しいマドラサです。下の大理石が気持ちいいらしくネコちゃんがお昼寝していました。
お祈りの間の漆喰彫刻も素晴らしかったです。ステンドグラスの組み合わせがカワイイですね。
マドラサの後、個人宅へお邪魔してミントティの入れ方を教わり、ごちそうになりました。
ポットに緑茶とフレッシュミントと砂糖を入れお湯を入れます。少し煮て完成です。日本の緑茶を
使う時はあまり煮ないほうが美味しく出来ます。
その後、細工の店に連れて行かれてショッピングタイムなんですが、高い!こういうのは現地ガ
イドのリベートの問題があるんでしょうが、連れて行く店はガイド次第という事ですね。
通りを北東に進みます。時間と太陽の位置で方向が分かります。ミナレットにかかる太陽!
有名な女性歌手のコカコーラの看板!モスクの手洗い場で子供達が水を飲んでいました。
そこで子供達と一緒にママに撮ってもらった写真。なんだこのオヤジという目線がかわいい(笑)
それから更に歩いてレストランへ!内装が素晴らしい建物でした。誰かの邸宅だったんでしょうね。
そこで食べた昼食です。オードブルはまあまあでしたが、メインのブルンタジン!見た目は旨そう
なんですが、肉が硬く、煮込みが足りない。味がない〜申し訳ないけど見た目だけ。だってね。
タジン鍋が冷たいんですよ。同じ料理人としてやっつけ仕事は見ていて腹が立つんです。
食後に店の前でたむろっていた地元の高校生達とおしゃべりしていました。今日は金曜日なの
で店も学校もお休みです。僕の知っていたフェズとは随分と感じが違いました。右はタンネリ(皮
染め)の近くの有名な水飲み場です。色んなガイドブックに写真が載っています。
ネジャリーン広場の所にあるウード博物館。元はキャラバンサライだったところ。なめし皮職人の
スーク。桶の中には自然の染料が入っているのですが、とにかく強烈な臭い!
この旅行で一番いい表情で撮れた写真なんですが、鼻にミント(染料の臭い対策)がつまって
います。残念!(笑)ミントは皮製品のお店の人がくれるんです。
お店で皮のブルゾンやコートを勧められたのですが、臭いとこの暑さの中で防寒服なんか考えら
れませ〜ん!ほうほうの体で広場に戻って子供達と遊んでいました。
サヴィア・ムーレイ・イドリス廟。9世紀初めにフェズを作ったムーレイ・イドリス2世が祀られてい
ます。右奥の白い布がお棺。イスラム教徒以外の立ち入りは出来ません。望遠で撮影しました。
とにかく店が閉まっていてつまらない散策です。フェズには金曜日来てはいけません。日除けの
スノコが面白い光の効果を演出します。カラウィン・モスクの入り口。9世紀にチュニジアのカイロ
アンから移住した女性ファーティマ・フェヘリーヤによって建てられたモスク。10世紀に改築され
現在は北アフリカで一番大きいモスクです。でも扉しか見れませんでした。
こうなったら人間観察だけが楽しみになります。うずくまっているおじさんはホームレスなんだそ
うです。モスク前で物乞いをしています。右はアッタリーン・マドラサの入り口です。
開いた扉から中が見えました。なんか当たり前になってきたのですが、実は彫刻がすごい!
この先は香辛料のスークです。
機織りの工房を訪ねました。絹織物だそうですが、結構、粗い目の布が多かった気がします。
ここも買い物が出来ます。皆さん、色々な布を買っていました。外に出てアッタリーン・マドラサの
ミナレットを撮影。タイルの色がキレイですね。この青緑は好きな色です。
やはりこのマドラサの入り口の細工はすごいと思います。路地を抜けてバスの待つ駐車場へ。
それから陶器工場へ行きました。看板がタイルで作られています。楽しみだったんですが・・・
ろくろで回して形にしたものを修正するおじさん。ろくろで形を作っている職人。タジン鍋です。
絵付けの工程。模様は下書きがほとんどなくてフリーハンドでした。右に型紙があるけど・・・
柱のモザイクタイルです。こんな風に半円で作って合わせるんですね。納得しました。
タイルを任意の形にして裏側を表に並べている作業。全部並んだら漆喰で固めて返します。複
雑な形の所はメス型があって、それに並べるんですね。
併設するショップで店で使う食器を買おうと思ったのですが、一枚、日本円で2千円位します。
もう工芸品です。こりゃ買えないと断念しました。直営にしてはちょっと高すぎな気がしました。
ホテルに戻って夕食です。ここのホテルの食事は普通に美味しいものでした。カリフラワーが
絶品!チャーハンみたいなのはお米のサラダです。揚げ物が美味しかったかな・・・
食事した後はホテル内を散歩して、フェズ最後の夜を惜しみます。金曜日だったのがネック!
もう夜の9時だというのに、西の空が明るいんです。プールサイドでお茶していました。
涼しい風が吹いて幸せな時間でした。でも足元は蚊にさされて痒いこと!蚊取り線香が欲しい〜
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