モロッコの旅ー8
 
 ■フェズ、メクネス、ラバト、カサブランカ

 

  ホテルのショップのお兄ちゃんにお別れを言い、バスに乗り込みました。結局、町よりホテルの
  ショップの方が安かったよね〜思うにどこに連れて行かれるかは現地ガイドが重要という事に
  なります。それでフェズの印象が随分違います。現地ガイドというのはフェズだけのガイドさん
  です。添乗員さん、モロッコの旅行会社のガイドさん(ずっと一緒でした)と現地ガイドがいます。

 

  今回の現地ガイドはイマイチでした。ホテルの近くのスーパー・マルジャン、僕らも含め、皆さん
  ここで色々と買い物をしていました。値段交渉しなくていいし、安いし、スーパーはおすすめです。

 

  なんか消化不良のままフェズを離れました。マラケッシュとフェズがこのツアーのハイライトだった
  だけに残念な気がします。また来るしかないよね〜

 

  メクネスの北にあるローマ遺跡・ヴォルビリス。ローマ時代の首都で、執政官がモロッコ地方を
  ここで統治していました。地中海を散々旅してくると、つい「ローマ遺跡か〜」と溜息がでます。

 

  あちこちの地面に咲いている朝顔みたいな花がヴォルビリスという名で、遺跡の名の由来です。

 

  このローマ遺跡が意外に良かったですよ。今まで見たのと何かが違う感じです。なんなんでしょう。

 

  商店があった所にはローマ遺跡にお決まりのモザイクがあったりするのは普通ですが・・・

 

  ローマ風呂があったりするんですが・・・モザイクは雨ざらしです。風化が進むままにしてあります。

 

  カラカラ帝の凱旋門・・・理由が分かりました。これみよがしに修繕を加えていないんです。競技場
  などの施設もなくて、市民が暮らしていた町が残っている感じです。風化するままなので、遺跡の
  侘び寂があるんです。「・・・・夢の跡」芭蕉の句のような遺跡だからかもしれません。

 

  ローマ時代の公衆浴場跡、こんな風に入っていたと遺跡ガイドさんが見せてくれました。

 

  柱の飾りは上に乗っている葉がモデルだそうで、比べてみるととても写実的なデザインです。

 

  地元の学校の子供達。とにかく賑やかで先生やガイドさんに怒られていましたが、僕らにちゃん
  と挨拶してくれました。ウエーブしながら(笑)

 

  地中海まで200km、大西洋まで100kmくらいの位置にあるので統治に適していたのでしょう。
  それに穀倉地帯なので食べ物には困らなかったでしょう。

  

  大通りには下水施設も残っています。石畳も草の中に見えます。糸杉が遺跡に似合います。

 

  久しぶりに色々と思いをはせる遺跡でした。世界遺産と言って修復するのも良し悪しだと・・・

 

  ヴォルビリスのすぐ近くにある聖者の町・ムーレイ・イドリス。789年、モロッコ最初のイスラム王
  朝が開かれた場所です。ムーレイ・イドリス1世は、預言者ムハンマドの娘・ファティマの子供の
  ハッサンの子孫で、アッバース朝に追われてやってきたのです。近年までイスラム教徒以外は
  入れなかったそうです。モロッコの聖地です。

 

  丘の上に作られた町はとても美しく見えました。メクネスまで26,5kmの位置です。途中で見か
  けたひまわり畑。モロッコでは種子を食べたり、油を採ったりします。

 

  城壁が見えたと思ったら、そこがメクネスでした。フェズが京都ならここは奈良にあたるそう・・・

 

  なんか町行く人もいい感じです。右が王宮庭園で左奥がリフ門です。ここは旧市街地域です。

 

  すぐ傍らにあるムーレイ・イスマイル廟。非ムスリムでも入れる数少ない施設です。メクネスの
  壮大な王都建設を夢見て、完成を見ないまま亡くなったムーレイ・イスマイル王の墓があります。

  

  最初のエントランスから右に折れると美しいアーチの階段があり中庭に出ます。光と影が交互に。

  

  更にいくつものアーチをくぐり中庭をひとつ越えると廟が右に見えました。このイスラム建築の空間
  の使い方の妙は、モロッコが一番発達したような気がします。感動しました。

  

  廟の中は土足厳禁で、イスラム教徒の人がお祈りしています。モザイクも漆喰彫刻も溜息モノ。

  

  水盤のある部屋から見たムーレイ・イスマイル王の墓。右は窓から覗いた写真です。フェズでは
  こうした所に入れなかったので、ここで不満が解消され、メクネスが好きになりました(笑)

 

  感動したまま門を抜けララ・アウダ広場を横切ります。日差しは強烈でクラクラします。

 

  羊の毛が山積みになっていました。質のいいのは糸にされて、悪いのはクッションに入れたり。

 

  嘘のような色合いの公園です。ここでもジャカランダの花が咲いていました。運がいいんですよね。

  

  メディナの中に入っていきます。テラスのある家はユダヤ人の家でしょうか。レストラン入り口です。

 

  素晴らしい内装のレストランです。ピンク使いがカワイイ。窓からは新市街が一望できました。

 

  メクネスの標高は522m。周辺には果樹園や葡萄畑がたくさんあり、モロッコのワインのほとん
  どがメクネス周辺で作られています。メクネスは気候と水がいい事でも知られています。

 

  内陸のメクネスで魚介?と思ったのですが、ドーファンという有名な魚介の店があるように意外と
  美味しかった魚介のスープです。イカの味が効いていました。

 

  キフタのタジンと聞いていたのですが、フタを取ってビックリします。鍋はジュージューと熱々です。

 

  甲イカの中にキフタとお米を入れて野菜と煮込んだタジンでした。これが絶品だったんですよ〜
  フェズでガッカリした事全てを、メクネスがリカバーしてくれました。

 

  美味しいランチの後は心もウキウキです。久しぶりにファティマの手のノッカーを見ました。

 

  北アフリカで最も美しく有名と言われるマンスール門。ムーレイ・イスマイルが建造した最後の
  もの。完成は1732年。

 

  門の前にあるエディム広場。左に陶器屋があって裏には食料品のスークがあるそうです。

 

  時間がなくて散歩は叶わないのですが、ここには戻ってこなければいけませんねえ。メクネス!

  

  広場の前はバスの発着場になっていて新市街行きがあったりします。谷を越えるので結構遠い?

 

  カメラの写真が突然ラバトになるので、途中、気絶していたのかもしれません。王宮内のモスク。

 

  ここは一般道ではありません。王宮内の道路です。はるか彼方に門があります。あそこから王宮。

 

  現国王・ムハンマド6世が暮らす宮殿です。ガイドさんは歩いていくのですが、近づいて大丈夫?

 

  宮殿の正門。護衛が一杯いますよ〜どうも権力的なものが苦手なんで腰がひけます。

  

  ママが物怖じせずに内部を望遠使って撮影。中の守衛さんを撮りたかっただけなんだそうです。

 

  王宮前の大砲の口径がちょうど僕の頭くらいでした。58cm?(笑)昔のものですから安心。

 

  ラバトは行政の町で首都ですが、落ち着いた雰囲気があります。庭園都市とも言われています。

 

  ラバトに流れるブー・レグレグ川東岸がサレの町で西岸がラバト。町の起源は10世紀にまで
  遡ることが出来ます。

 

  ブー・レグレグ川を見下ろす小高い丘にハッサンの塔があります。1195年にヤクーブ・マンス
  ールがモスク建設を始めたのですが、彼の死後、工事は中断されました。未完ですが、44m
  もあり、マラケッシュのクトゥビアの塔に次ぐ高さです。完成すれば88mになったそうです。

 

  同じ敷地内にあるムハンマド5世の霊廟。彼はフランスからモロッコを独立させた英雄です。

  

  真ん中がムハンマド5世の棺で、奥の2つの左が弟のアブドゥラー王子、右が前国王ハッサン2世
  の棺です。絢爛豪華という言葉がピッタリです。見ているとクラクラしてきます。

 

  廟の天井部分です。あまりの細工に口が開いたままです。彫刻に金箔を貼っています。

 

  川を渡りサレの町へ。すごい廟とか見ると人生の儚さを感じます。僕は何を残せるのでしょう(笑)

 

  サレのメディナ入り口・ブーハジャ門。バスはサレに一度渡ってからラバトに戻るという走り方を
  しました。この門を見せてくれるためだったのかな・・・そういえばモロッコで初めて曇り空を見た!

 

  渋滞がすごそう〜これは序の口?。工事を盛んにしているのは何でしょう。左にハッサンの塔。

 

  工事の完成予想図がありました。護岸工事ではありませんでした。随分ゆるやかなスロープの
  橋だと思ったら、トラム用です。路面電車をサレとラバトに走らせる計画、楽しみですね。

 

  ラバト側に渡って写真タイムです。向こう側はラバトのメディナです。かわいいモスクが見えます。

 

  撮影はウダイヤのカスバ。17世紀に作られた城塞です。向こうは大西洋なので港を守る城だっ
  たのでしょう。ラバトに着いてから体がベトつくと思っていたのですが、海風だからなんですね。

 

  夕方ですから地元の人達も公園で涼んでいます。人を写さないようにしているのですが、かなり
  の人出でした。

 

  ラバトからカサブランカに大西洋沿いに向かいます。大西洋見たのも30年ぶりですね。雲の間
  から光が海の上に差してキレイです。

 

  旅の終わりが近づいているという感じが出ていますねえ(笑)海岸で遊ぶ人達が楽しそうです。

 

  途中で見かけた大きな工場。TRIAはモロッコのパスタメーカーで、スーパーで見かけるクスクス
  は、ほとんどがこのメーカーのものでした。大きい工場です。

 

  途中から高速道路に入りました。遠くにカサブランカ行きの列車が見えます。特急車輌ですね。

 

  カサブランカに到着です。モスクのミナレットが見えると町に着いたなあと思うんです。

  

  最後のホテルは印象を良くするために豪華なんですが、このゴールデン・チューリップ・ファラーも
  ご多分に漏れず立派な高級ホテルです。

 

  ロビーの写真です。モダンですよね。出国カードを添乗員さんから渡され、いよいよだなという
  感じになってきました。長いようで短い旅でした。この日は絶っていたアルコール飲んで爆睡
  しました。早起きして荷物をまとめよう〜それにしてもこの行程が一日というのは勿体無い気が
  しました。もう一日欲しいところですね。


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