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 最終日の朝は、少し曇りながら良好。今日は山へ行くという予定です。夕べの熱が
嘘のようにひいていました。下痢は相変わらず続いていました。フロントへ行ってチェ
ック・アウト。300ドル(4日間)でした。ここウズベキスタン・ホテルでの最後の日、い
つものようにバーへ行ってトルコ・コーヒーを飲みました。ウズベキスタンではコーヒー
は一般的ではなく、私のような珈琲党は辛いものがあります。インスタント・コーヒーを
持ってくればよかったと思いました。愛煙家にも辛いものがあります。あまり他の中東
のようにタバコは一般的ではありません。灰皿も少ないので携帯用を準備しましょう。
 チェックアウト後、荷物はクシャコフさんの事務所に運んでもらいました。飛行機は夜
の10時です。さあ山へ・・・でも飛行機に間に合うように帰れるのか、不安。タシケント
から1時間だから大丈夫とカミールさんが言います。キルギス国境だと聞いていたの
                      で、フェルガナ盆地のコーカンドに抜ける道だと思
                      っていました。ここも2000mを越える峠ががあり
                      ます。でも車は北東に向いました。途中はウズベ
                      キスタンの政治家達の住居があり、警戒は厳重で
                      した。その後は工業地帯を通りました。カザフスタ
                      ン国境側は木も生えていない山々です。道はどん
                      どん険しくなって、うねうねと山へ入っていきます。
                      そして、スキーのリフト乗り場へ到着。「ひえ〜」リ
                      フトは、うねうねと高い山へと続いていました。リフ
トの長さは何と!3500m!最終地点は2000mを軽く越えています。向かいには急
峻な3000mを越える山があります。その先はキルギスでした。最初はリフトの係員が
居なくて、他の観光客もウロウロしていました。カミールさんは「待ってろ」とばかりに車
に乗り込んで走り去っていきました。しばらくすると寝ぼけ顔の係員を連れて、戻ってき
ました。発動機が動き出すと、皆、何事もなかったかのように乗り込んでいきました。ウ
ズベキスタンで何度も驚かされたのは、辛抱強く、文句も言わずに従順なのです。諦
めているのか、社会主義に慣らされたのか・・・そして、そこまでして上に行ったのに、
ぱっと見て写真撮って、さっさと皆降り始めた事です。上には5分くらいしか居ませんで
した。風景は素晴らしいものでした。国民性の違いでしょうか。日本なら山小屋か茶屋
なんかがあって一服するところです。上からは雪を抱く天山山脈まで見えました。リフト
を降りる時に装備したレンジャー部隊を見ました。カメラで撮るな!とジェスチャーで示
ウズベキスタン北部の地図

●ココ

カザフスタン      キルギス

長いリフト・左の山まで行く
北西(カザフスタン国境)を望む
H氏と私
山を見ながら馬乳酒を飲む
タシケント市民の生活用水の人口湖
されました。ここは国境です。実感!山を降りてからは遊牧民の所へ行って、馬乳酒を
飲みました。うまい!3杯飲みました。お酒というより、酸味の強い発泡ヨーグルト・ドリ
ンクです。長ネギの入ったパンと一緒にいただきます。ハエがぶんぶん!野趣あふれ
る旅のしめくくりでした。その後はダムで出来た人造湖へ。何度も車を止めて見せてく
れるのですが、日本人には珍しくないんですよ〜人造湖・・・違うのは木がほとんどない
という事です。
 途中でお茶と軽い食事をしましたが、何故か、食べ物がほとんど喉を通りませんでした。
お腹が空いているはずなのに、食欲はありませんでした。帰り道は飛ばす飛ばす!
 最後はアライ・バザールの近くにある、クシャコフさんの事務所で「さよならパーティ」を
していただきました。食べれずにごめんなさいでした。ありがとうございました。
ありがとうございます!

クシャコフさんとカミールさんと
          通訳のサデュラエフ君

熱烈感激是感謝!

まとめ

 ウズベキスタンの旅は、あっという間でした。実感のない旅立ち。あれよあれよと、時
間だけがたち、何もしなかったようなしたような・・・そんな中でも、料理だけはしっかり
勉強してきました。これはいけると思ったものは、サムサ(パイ生地のミートパイ)とナン
とプロフです。お腹をこわし満足に食べれなかったのですが、味見だけはシッカリしてき
ました。残念だったのはシャシュリクをあまり食べれなかったことです。特にレバーとか・
・・色々試してみたかったのですが。
 オードブルで出てくるサラダやヨーグルトペーストなんかもよかったのですが、ウズベ
キスタンというオリジナリティに乏しく、レストラン・メニューとしては弱いかなあ。カズ(馬
肉ソーセージ)は牛タンのような感じでした。ラグマン(羊肉スープのうどん)は、私には
塩味がキツカッた。好きになったのは、細切れうどんの入ったスープです。スイトンのよ
うな感じで、薄味。唐辛子を浸して辛さを自分で調整しながら食べます。やはり、煮込み
                 料理が絶品でした。そのうちレシピをまとめて発表しますか
                 ら、皆さんも作ってみてください。ワインは駄目でしたが、工
                 芸品はかわいくてなかなかいいものがありました。カーペッ
                 トはトルクメニスタンの方が良いものがあるようですが、陶
                 器類は、日本でも通用する出来栄えです。なかでも陶器製
                 の人形が絶品です。
                  機会があれば輸入して販売しようと考えています。詳しい
                 ことは当HPのメディーナから行ける「中央アジア大使館」を
ご覧ください。
 最後まで読んでくださってありがとうございます。そして今回の旅行でお世話になった
全ての方に感謝です。
カズやサラダ
ウズベキスタンのスイトン
プロフ
シャシュリク
ナンとフルーツ
工芸品の数々
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