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 その日の明け方、激しい腹痛に襲われて眼を覚ましました。トイレへ・・・あちゃ〜あんな
に気を付けていたのに・・・・K先生に戴いた薬は飲んでいたのですが、奥の手の抗生物
質を飲みました。それでも何度かトイレへ走りました。ゆっくりバスタブにつかって、半分、
寝ては覚めの繰り返し。次の朝はO氏をホテルでお見送り。残ったH氏と散歩をすること
にしました。H氏は中南米に住んでたような人ですが、その彼もお腹をこわしていました。
とりあえず、ブロードウエイで朝食のプロフを食べました。う〜喉を通らない!それでも何
とか平らげて・・・再び散歩。第二次世界大戦後、抑留された日本兵が作ったナボイオペラ
・バレェ劇場(タシケントの大地震の時も壊れなかったと日本人が見直されたとか)の前を
通り、ツム百貨店へ。実はウズベキスタン・ワインに失望した我々は、カザフスタン・ワイ
ンを探していたのです。スーパーにもありませんでした。その間にもH氏はトイレへ走って
いました。幸い、私は薬のお陰か、それほどトイレに走りませんでした。でも、いかんせん
力がでません。チャイをした後、ホテルに戻ることにしました。夜はアラブ料理店へ行く約
束をして・・・Gu〜Gu〜Gu〜。
 夜の7時にロビーへ。二人でタクシーを拾うか、悩んでいましたが、結局、歩いて行くこと
に。片道2kmくらいです。山登りが趣味というH氏。歩くのが早い早い。私もベストなら大
丈夫なのですが・・・アラブ料理・アルデルフィンへ着きました。メニューは知っているもの
ばかりなので安心です。ホムスとムタッバルとタッブーレとサラダ・バラディと野菜のスープ
とケバブを頼みました。美味しかった〜。聞けばパレスチナのシェフとか。名刺交換をしま
した。機会があれば、おすすめです!ここにはカザフスタン・ワインもありました。甘口でし
たが、飲めなくはありません。二人で22,000スム(22ドル)でした。すっかり満足の私
達は、帰り道も歩きで・・ホテルの近くでビールを飲んでおやすみ〜でした。
ブロードウェイ
屋台のプロフ
アルデルフィンの名刺
ホムスとムタッバル
サラダ・バラディとタッブーレ
野菜のスープ
カザフスタン・ワイン
ケバブ
左上・朝のブロードウェイとプロフ(私達が
    入る時は一杯だったプロフが出る
    ときは、すでに、この状態。

右上と他・アル・デルフィンの名刺と料理
    の数々!!!

左・カザフスタン・ワイン!細長くハーフ
    サイズ!

■■■■

 次の日、あいかわらず調子は悪かったのですが、折角なので動くことに。H氏は「昨日
よりはマシ」と話していたので散歩しました。タクシーをつかまえるのが意外と大変で、思
い切って地下鉄で行くことにしました。というのも「地球の歩き方」には警察のコントロー
ルがうるさいと書いてあったからです。権力者の横暴は苦手で、嫌悪感を激しく持つほう
なので避けたかったのです。何事も経験とばかりに「えい!」。地下鉄はプラスチックの
ジュトン(コイン状)を買います。料金は同一です。窓口で「イキキシュ」(トルコ語で2人と
いう意)というと「ダー」と返事をしながら笑っていました。通じた!二人で400スムでした。
外国人料金のようです。モスクワほどではありませんが、地下鉄は綺麗でした。大理石
張りでウズベキスタンのマークが表示されています。英語はありません。暗号のように見
える駅名をたどって目的地に行きます。ホームにはポリスが居るものの、コントロールは
ありませんでした。チョルスーの手前で降りて歩くことにしました。ここは電気街です。商
品の殆どは韓国製で、他は東欧製が並んでいました。看板はSONYやPANASONIC
やCANONなどが並んでいます。やはり日本製は別格扱いのようです。この電気街の
間に「中国飯店」があります。お腹の調子が悪いので「粥」を食べようという事に。お店は
まだ準備中でしたが、何するでもなく外に椅子を出して座っている中国人のご隠居がO
Kをだしたので、掃除中にも関わらず座りました。メニューには粥はありませんでしたが、
麻婆豆腐とかの漢字が並んでいます。日本語のメニューもありましたが、難解な訳より、
中国語表記のほうが分かりやすかったです。急に食欲がでて7品くらいを食べました。二
人で5000スムでした。僕らが帰る頃に3人の日本人のバックパッカーが食事に訪れて
いました。
 元気がでてきたぞう!歩いてチョルスーまで。目的はクム百貨店だったのですが、日曜
なので休みのスーパーと商品が殆どない、新装開店の大型スーパーしかありませんでし
た。私は向いにあるクカルダシュ・マドラッサを訪ねました。その後は白タクを捕まえて、ナ
ボイ公園へ。言葉が分からないのか、タシケントを知らない田舎からの出稼ぎなのか、ナ
ボイが分かりません。しょうがなく、右、左と私が指示して目的地まで行きました。交渉で5
00スムでした。多すぎたかも。ガイドブックには1ドルくらいと書いてあったので、いいか。
 ここにはアブドゥールハシム・マドラッサがあり、そこの工房で工芸品が安いと言うので、
訪れました。ナボイ公園は結婚式場があり、多くのウェディング・カップルが公園で写真を
撮っていたり、独立記念日に向けてでしょうか、子供達が踊りの練習をしていたり楽しい
場所です。マドラッサ(神学校・メドレセと書いてありますが、ウズベキスタンではマドラッサ
という発音です)では中庭の周りが全部、工房でした。H氏と私はミニアチュールや木彫り
の本立て(本当はクラーンをのせます)などを買いました。値段は他と違わない気がします
が、モノの出来が違うので価値があります。それに造り手が分かるのでお勧めします。そ
の後、チャイをして、再びメトロに乗ってチィムール博物館に行きました。一人750スム。
建物は立派なのですが、内容が・・・・クロークでカメラも預けなければなりません。展示品
は建築模型、油絵、武器などです。
 夜、2日ぶりにクシャコフさんとカミールさんと通訳のサデュリャエフ君とレストランへ行き
ました。車で結構走ったので、郊外に近いのでしょうか。運河が滝のように落ちる所に店
がありました。水しぶきで寒い!寒い!上着を持って来なかった事を後悔していました。
何故か彼等は、料理は同じモノを注文します。メニュー、結構あったんだけどなあ・・・店に
は生のバンドが入っていて、やはり踊って歌っての大騒ぎ。ウズベキスタンの人達は、プ
ロ顔負けのウマさです。本当に関心します。この店で偽のミッキーをみつけました。お客と
写真撮ったり、踊ったりしてチップを稼いでいます。隅の方に行って札束を数えていました。
(かなりシュールな光景でした)その後、ホテルに戻ったのですが、寒気が急に襲ってきま
した。(あちゃー)ホテルのバーのお姉さんからアスピリン(ロシア製)を貰って、持っている
服を全部着こんでベットへ・・・・ガタガタ震えて、かなりの熱がでているようでした。でも、
ロシア製のアスピリンが強力なのか、すぐに爆睡。汗をびっしょりかいて、次の日はスッキ
リ!恐るべしロシア製のアスピリン!(あの体に効くんだから、当然かなあ)
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タシケントの秋葉原?
クカルダッシュ・マドラッサ
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ナボイ公園内のアブドぅールハシム・マドラッサ
マドラッサの木彫り工房
運河の滝沿いのレストラン
ミニアチュールのマイスター
ウズベク・ミッキーと一緒に・・
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