坊主岩ー2

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 1ではあまりに基本的な事に終始しました。2からは製作に没頭した記事にしたいと
思っています。
台枠の構成は5mmのシナ合板をトップに30mm幅、10mm厚のアガチス板で高さを
作っていきます。最終的には周囲に枠を作ります。一番高い板の右は50mm高で左が
30mmです。900mmでの勾配です。スムースで正確な勾配を作るには、50mm幅の
板(900mm長)を50から30mmに斜めにケガキして切ります。それをあてて固定しま
した。曲線に合わせて短く切ります。下の川の部分は−20mmです。足りないようです
が、現実は1m74cmさがっている計算です。
規格の接続部分です。TOMIXのレールを切り出し、35mmの位置に取り付けます。色々
な経験から、接続部分の両脇に角材を貼る事にしました。試作1号で試した方法です。接
続レールがぶれない為です。CODE55は前にも書きましたが、0,3+2mmにME社の
枕木でピッタリTOMIXレールと合います。ジョイナーは使えないので、レールの横に洋白
板で半田付けします。
●ハンドスパイクについて
 今まで何度か書きましたし、鉄道模型誌でも紹介されて
いますが、あらためて復習です。枕木(寸法、間隔は前の
ページを参考)を並べて、レールを所定の位置に置き、ピ
ンバイス0,5mmを斜めにガイド穴を開けます。レールか
ら1mm弱の位置(犬釘の頭のサイズで変わる)です。犬
釘を差して先の平らなペンチで押し込みます。犬釘が斜め
になる感覚を身に付けてください。レールをゼリー状瞬着
で仮止めすると楽です。
●ポイントの作り方
 レールは片側を固定して、もう片側をノギスで固定してスパイクします。次にポイントの
作り方も書きます。これは我流ですから参考にならないかもしれません。それぞれ、自分
のやり易い方法をみつけてください。前のページで基板を使ったポイントの作り方を書き
ましたが、本番は全てハンドスパイクにしました。コピーした紙を貼り、枕木を適宜な長さ
で並べます。そして外側のレール(ストックレール)をスパイクします。コピーの紙の通りに
置けば問題はないのですが、念の為、ノギスで測りながら作業します。次はフログレール
です。綺麗に斜めにヤスリをかけスパイクしますが、位置は両方のストックレールから9m
mちょうどの出口にする事です。
書き忘れましたが、ストックレールのトングレールが入り込む部分はヤスっておきます。
詳しくは当HPの軽田子鉄道の駅の構内配線をご覧下さい。次にウイングレールです。
このポイントはDCC対応ですので、リード&トングレールには常に電流が流れています
から、ウイングレールは絶縁します。クロッシング部分は選択式です。
クロッシングはウイングレールのフランジウェイを0,8mmとってフログレールと、それぞ
れ一直線にします。写真のフログレールは間違ってトングレールを使ってしまいました。
リードレールをハの字にヤスリを入れ、トングレールにジョイナーを付け、首を振るように
しました。どんなマシンでも動かせます。DCC対応はレールへの給電が多いので右の写
真のように洋白1mm×0,3mm板をS字に曲げて犬釘で留めました。
ここで各パーツのゲージをきっちり直しておきます。狭めたい、広げたい部分の犬釘を横か
らペンチでグッと押して直します。トングレールは電気的に分離するので、基板を写真のよ
うに加工して、L字金具を作って半田付けしてから1mmネジでとめます。最後にガードレ
ールです。ゲージは勿論ですが、バックゲージもしっかり測っておかないと、ガードレールで
ひっかかります。
こうしてどんどんハンドスパイクしていきます。リバースの曲線はキツいのでカントを付けま
した。1mmバルサを帯にして外側に貼り、サンドペーパーで、緩和させました。ガードレー
ルは1,5〜2mm間隔です。フランジウェイは0,8mmですが、曲線では当然、余裕をみて
設けます。数値は曲線半径で変わります。
ヤード間隔は、レールセンターから30mmにしました。MW社のHP「もりこーの木曽路日
記」のけむりプロの写真から判断すると、35mmは欲しかった感じですが、用地の関係で
この数値で我慢しました。チョっクはエコーの#70用を無理やり押し込みました。ご存知で
しょうが、チョっクは枕木の片側に寄せ、揃えます。
●スパイクの話
 スパイクはマイクロ・エンジニアリング社(ME)のものを使いました。CODE40とかCOD
E55にはマイクロ・サイズが合います。写真はスモール・サイズ(マイクロ・サイズの体積が
倍)です。マイクロ・サイズは、本国でも長く品切れになっています。スモールでもかなり大
きく感じます。篠原のナロー用は更に倍の長さです。スモールは、とりあえず正しくスパイク
すると、フランジに当たりませんが、ちょっとバリがあると「カツン」と音が・・・・右の写真の
矢印が正しくない打ち方です。
MW祭が近づき焦る毎日で
す。何故か仕事が忙しい!
嬉しい筈が素直に喜べな
い複雑な気持ちです。工作
が出来ないならと、操作盤
をホームページ・ビルダー
に付いていたウエッブアート
デザインで作りました。これ
をアクリルで挟んで配線し
ます。坊主岩はDCC運転
の本線とアナログ運転の2
級線の分岐になります。相
互乗り入れも考えて配線を
決めました。
本当はポイントはDCCでのコントロールにしたかったのですが、仲間の反対にあってしまい
ました。煩雑になるというのが理由です。アナログでも出来るようにと・・・配線図ひいてみて
「ぎゃ〜」3倍も大変になります。どっちかです。それならとアナログを選びました。
別々に作っていたモジュールを合体!あちこち、ちょっと破綻があるものの、まあまあです。
取り合えず形になりました。石積みの部分は2mmバルサを縦にして貼りました。曲線にな
るからです。そしてニスを塗ります。このまま紙粘土工作を始めるとバルサが歪んでビヨ〜
ンな状態になります。

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