モロッコの旅ー1
 

  30年ぶりの再訪でした。あの頃は、僕も若くて、尖がっていたせいだと思うのですが、モロッコ
  の人々とは喧嘩ばかりで、最悪のイメージを抱いていた国の一つです。ママ(カルタゴの)が、
  どうしても行きたいというので、思い切って行ってきました。シリア・ヨルダンに次いで二度目の
  ツアー旅行(前回と同じく阪急交通社さん)です。

 

  エジプト(2009年11月)の時と同じエミレーツ航空です。前回は、関空経由でしたが、成田就航
  記念モニターツアーで、10日間18万円!半年振りにドバイの空港に降り立ちました。(プライバ
  シーの問題があるのでマスクを付けています。「どうして言葉も通じる勝手知ったる国にツアー
  で行くんですか?」と、お客様に質問されます。カルタゴにいらっしゃるお客様にツアーで行った
  方って意外に多いんです。そういう方々がどういうものを召し上がってくるのか知りたいのが一番
  の理由です。チュニジアに行って「クスクスを一度も食べなかった」なんて極端な例もあります。
  旅行会社は万人受けするように、羊料理、クスクスなどを避ける傾向があります。それはそれで
  しょうがないことです。

 ■カサブランカからマラケッシュへ

  

  成田から11時間、ドバイ経由でカサブランカに8時間かけて着きました。長いよ〜パリ経由だと
  15時間位ですからねえ。安いからしょうがないか。それに火山灰の影響があまりない地域なの
  でこの時期、催行される確率も高かったし・・・

 

  到着してすぐにバスに乗って移動です。今日はマラケッシュ泊。バスの車窓の風景は赤茶色で
  「あ〜モロッコに来たんだ」と思わせます。石灰を運ぶ貨物列車を捕捉!SNCF(フランス国鉄)
  の車輌なのは保護領(実質は植民地)だったからです。

 

  トイレ休憩の時におしゃべりしたお兄さん。なんか30年前の印象と違うぞ〜みんな親切だよ。

 

  岩山と赤い土で作ったレンガの家。サボテンが時期で実を付けています。サラダにすると美味!

 

  こんな場所に村がありました。白いのはモスクのミナレット。北アフリカは四角いんです。手前
  の三角は刈った麦わらを積んでいるもの。お米と考え方は一緒ですね。

 

  高速道路は真っ直ぐです。陸橋は一般道との交差。制限速度は一般車が100kmでバスなど
  の大型は80km、スピードオーバーしちゃうでしょって聞いたら、ネズミ捕りがあちこちに居るの
  で、皆さん、法定速度を守っているそうです。罰金が高いとか。ガソリンは1リットル140円とモ
  ロッコの平均所得6万円からすると高いので車はあまり走っていません。

 

  マラケッシュに着きました。赤い家々です。法律でこの色に塗るように定められているとか。街
  にはテーマカラーがあり、ここは赤、フェズは青、メクネスは緑、カサブランカは白だそうです。

 

  今日と明日と連泊するホテル・ロイヤル・ミラージュ・マラケッシュの玄関です。旧市街の西側の
  新市街にあります。

 

  フロントのあるロビーです。隙間恐怖症なのかと思うほど、細工がビッシリです。更に東に同系
  列でもっと高級なロイヤル・ミラージュ・デラックス・マラケッシュがあるとか・・・マツコ・デラックス
  みたいで笑っちゃいました。

 

  中庭にはプールがあります。欧米人がゆったり、まったりとトドごっこしていました。休暇の過ご
  し方が根本的に違うんですよね。

  

  夜はバイキングです。前菜のお米のサラダとメシュイと呼ばれるピーマンの焼いたサラダです。

  

  クスクスのスムールで作ったサラダ。タッブーレと呼んでいましたが、レバノンと根本的に違う料
  理になっています。ソテーしたピーマンとツナをあえたサラダ。

  

  オリーブの実を唐辛子ペースト(ハリッサ)をまぶしたもの。結構、しょっぱ辛いです。辛いのは
  マラケッシュの特徴でした。これ以後、辛いのはありませんでしたから・・・右はビーツのサラダ。

  

  焼いたズッキーニのサラダと煮た人参のサラダです。火を入れて冷ましたものをサラダにする
  のはアラブ料理の特徴です。生野菜をあまり食べません。気候に関係しているんでしょうね。

  

  書いているそばからですが、珍しい生野菜のサラダ、タマネギ、ピーマン、レタス、トマトなどが
  入っていてオリーブオイルとレモンで味付けして食べます。右は焼きナスのサラダ。ここまでで
  冷製オードブルですよ〜

  

  メインにあたる暖かい料理は、キフタと呼ばれるミニハンバーグと鶏肉をトマトで煮たものです。
  この他にも魚のフライがありました。暖かい煮込み野菜などもありました。前菜が豊富で特徴は
  過熱してあるという事です。食材は大きめに切ってあってあまり種類を混ぜません。味付けは、
  薄く、スペインなんかと同じく、自分で好みの味にします。同じマグレブ(北アフリカ)でもチュニ
  ジアなんかは、メシュイ(焼いたもの)にしても細かく切って混ぜ合わせ、しっかり味付けします。

  

  久々のモロッコ料理を堪能して、長い長い移動の疲れもあって爆睡でした。部屋から見た風景で
  す。メナラ庭園とマラケっシュ空港側で夜でも明るいです。月がきれいでした。 


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